【4月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

ワクワクいっぱい笑顔いっぱい


 お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。
 幼稚園での新しい生活がいよいよ今日からスタートいたします。子どもたちは、ワクワクした気持ち、ドキドキした気持ちでいっぱいなことでしょう。
 子どもたちが、毎日の幼稚園生活の中で、いろいろなことに気づき、感じ、発見し、そこで見つけた「やってみたいこと」を実現するために工夫し、「できたー!」「頑張ったー!」という満足感を、たくさん感じてほしいと願っています。
 かけがえのない子どもたち一人ひとりが、自分らしさを大切にしながら、ワクワク感いっぱい、笑顔いっぱいの毎日を過ごしていけますよう、教職員一同、丁寧に日々の保育に努めてまいります。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。



【3月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

自分らしく、楽しく、力強く、幸せを感じて


 各クラスで観察しながら育てているヒヤシンスの花が、綺麗に咲き始めました。まだまだ寒さを感じる日もありますが、少しずつ春の気配を感じる今日この頃です。早いもので、令和5年度も残すところ、あと一月となりました。

 2月に入り、年長の子どもたちが共同制作の作品を完成させました。森組は「新幹線(線路・駅・Suica・車内販売などもあります。)」、川組は「クレーンゲームとお化け屋敷」です。年少や年中のみんなには、もちろん大人気で、みんな大いに楽しんで(怖がって?)いました。ある時、やる気満々の(!)お化けが待機しているお化け屋敷に、「入ってみようかなあ…?どうしようかなあ…?」と私が迷っていたら、周りにいた年少の子どもたちが、「一緒に行くから大丈夫だよ!」「怖くないよ!」「一緒に行こう!」と言って、両手を引いてくれました。何と頼もしかったこと!

 2月には、年中さん恒例の「お店やさんごっこ」もありました。今年は学年一緒に開催し、「さくらずし」「たんぽぽずし」「あまいや」「のりのりじゅーす」のお店が、出店されました。商品は、どれも一つ一つていねいで豪華でした。年中のみんなは、店員さんになりきって頑張っていましたし、加えて、お客さんの年少やプレ保育のみんなに、とても優しく接していました。お兄さん・お姉さんとしての気配りや声かけを、実に頼もしく感じました。

 年長のお兄さん・お姉さんをお手本にしながら、年中のみんなも、年少のみんなも頼もしく成長していることを、大変嬉しく思います。

 子どもたちが生きていくこれからの時代は、多様性に富み、急速な情報化や技術革新が人々の生活を大きく変化させ、将来の変化を予測することがますます難しくなると言われています。子どもたちには、そんな時代においても、自分らしさを大切にしながら、楽しく、力強く、幸せを感じて生きていく人であってほしいと願っています。そのために必要であろう「考える力や工夫する力」、「自分たちが考えたり工夫したりしたことを実現できる力」、そこから得る「達成感」や「自信」、そして「人の立場や考えを分かろうとする姿勢」と「思いやり」や「感謝」などを育むことを、緑幼稚園の生活の中で大切にしてきました。子どもたちが、これからも、心も体もさらに豊かに成長していくことを期待しています。

 保護者の皆様には、今年度も多大なご協力をいただき、心より感謝申し上げます。



【2月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

さすが、年長さん!


 1月中旬から、恒例の年長さんの「ゆうびんやさんごっこ」が始まりました。年長さんのお部屋は郵便屋さんとなり、園内のあちこちに郵便ポストも設置されました。郵便はがきは、年長の子どもたちが1枚1枚切手を手書して、たくさん準備しました。「ゆうびんやさんごっこ」が始まる前に、おはがきの買い方や、どうすればおはがきが届くのかを、小さい組のお友だちにていねいに説明し、その後もサポートしてくれました。いつもながら、年長の子どもたちが小さい組のお友だちをサポートする時は、とても優しく親切です。せっせとおはがきを書いて投函する子、届いたおはがきを嬉しそうに読む子等々、緑幼稚園中で「ゆうびんやさんごっこ」が展開されます。みんなのお友だち「うさぎのムーンちゃん」にも、おはがきが届きました。そんな様子を見て、ムーンちゃん専用の郵便受けをつくってくれた子もいました。
 年長の子どもたちの大活躍で、「ゆうびんやさんごっこ」は、緑幼稚園全体で大いに盛り上がりました。

 年長さんと言えば、昨年の12月から「コマ回し」にチャレンジしています。
 12月にはコマ回し大会が開催され、みんな気合を入れて頑張っていましたが、1月に入り、さらに一段と腕を上げた子どもたちが増えました。冬休み中も練習していたのでしょうか。大会の時に、自信がもてなくて不安そうにしていたある子が、見違えるほど生き生きとした笑顔で、とても上手にコマを回している姿を見かけましたので、「〇〇ちゃん、すごく上手になったね!すごいね!」と声をかけたところ、「そうだよ!200回やったんだよ!」と教えてくれました。何度も何度も失敗しながら根気よく練習をしてコツをつかんだのでしょう。「乗り越える」ということを実感できたのかもしれません。かけがえのない体験です。

 年長さんに関わるもう一つのエピソードは、みんなでホールに集まって1月のお誕生日会を楽しんだ時のことです。お誕生日会終了後に、年長の子どもたちが、
 使った椅子を自主的にさっと片づけ、その後、教室に戻るためにこれまたさっと1列に並びました。その一連の動きが実に素早く、とてもしっかりできていたので、「さすが年長さんだね!」と声をかけたところ、「あたりまえ」という言葉が笑顔と共に次々返ってきました。その表情は自信に満ちていて、年長さんのプライドのようなものを感じ、微笑ましく思いました。

 年長さんは、今、共同制作に取り組んでいます。毎年、卒園前のこの時期に、みんなで話し合って協力し合いながら作品をつくり上げることを目的に取り組んでいます。年長さんらしい工夫、頑張り、チームワークで、きっとまた、緑幼稚園のみんなをワクワクさせるような作品をつくってくれることでしょう。とても楽しみです。
 そして、そんな年長さんにあこがれて、年長さんをお手本として成長していく年中さんや年少さんの子どもたちの成長も、大変楽しみです。



【1月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

温かい応援


 2024年、新しい年がスタートいたしました。

 元旦に発生した能登半島地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の皆様の安全と一日も早い復興をご祈念いたします。

 緑幼稚園でも、災害時に子どもたち一人一人の安全を守るための防災マニュアルを今一度ていねいに確認したり、毎月の避難訓練の一層の充実を図ったり等、しっかりと対応してまいります。

 さて、12月のお誕生日会でのことをご紹介したいと思います。お誕生日会では、毎月、先生方がプレゼントとして、子どもたちの前で出し物をします。12月は「ジングルベル」をハンドベルで演奏しました。軽快なリズムの曲なので、ハンドベルで演奏するのは、なかなか難しかったようですが、一音一音、ベルの音を奏でていきました。そんな時、一生懸命頑張っている先生方を応援するかのように、ベルの演奏に合わせて、子どもたちが「ジングルベル」を歌い始めたのです。歌うことが大好きな子どもたちは、いつも元気いっぱい大きな声でお歌を歌います。でもこの日は、先生たちが演奏する姿をじっと見守りながら、ベルの音がきこえるように、そーっと静かな声で歌い始めました。その声は、「ジングルベール、ジングルベール、鈴がなる~♪」という、みんながよく知るサビの部分になっても変わりませんでした。
 12月に行った音楽会で、子どもたちは、いろいろな人たちに応援していただきながら、自分たちが一生懸命に準備や練習をしてつくり上げたオペレッタや劇あそび、歌や合奏を発表し、客席の皆様から温かい拍手や賞賛をいただくという嬉しい経験をしたばかりです。今度は子どもたちが、ステージでハンドベルの演奏している先生方を、温かく優しく応援しているのだなあと感じ、嬉しく思いました。

 今年も、子どもたち一人一人がいろいろなことに気づき、創り、経験し、心豊かに、毎日笑顔いっぱいで過ごせますよう、職員一同、精一杯努めてまいります。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。



【12月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

緑幼稚園の音楽会


 早いもので、今年も残すところ、あと1カ月となりました。
 毎年この時期になると、幼稚園中が音楽でいっぱいになります。12月に開催する音楽会に向けて、どのクラスも準備や練習に余念がありません。音楽会も運動会の時と同様に、子どもたちが練習の成果をいかして、本番に頑張って発表できることも、もちろん大切なことと考えておりますが、練習の段階や練習に入る前の導入の段階を、特に大切にしています。
 「劇あそび」や「オペレッタ」では、最初から発表する作品を決めてしまうのでなく、いろいろな作品を遊びながら試してみて、子どもが一番興味や関心を持った作品を選んでいます。また役決めも、出来る限り全部の役を子どもたち一人ひとりに体験してもらい、その上で、その子どもが「やってみたい」と思った役を話し合いなどで決めていきます。楽器を使うクラスは、全員が全部の楽器に、チャレンジしてみたり、自分の興味がある楽器を奏してみたりしながら、自分の担当したい楽器について考えていきます。発表に使う小道具や大道具、背景を、子どもたちと一緒に手作りするクラスもあります。ストーリーや台詞、振り付け、動きに、子どもたちのアイデアをどんどん取り入れるクラスもあります。
 おおよそ仕上がってくると、今度は同学年のクラス、異学年のクラスで、聴き合いっこをします。他のクラスの素敵なところや頑張っている様子などを聴いたり見たりすることは、とても刺激になるようですし、発表した後に、感想を言ってもらって良いところを褒められたり、拍手をもらったりすることは、大きな自信になるようです。「聴いてくれて、ありがとう。」「見せてくれてありがとう。」などのご挨拶をし合う「聴き合いっこ」は、緑幼稚園の恒例になっています。
 このような過程を踏まえて、子どもたちは、音楽会へのイメージを持ち、意欲や自信をどんどん高めていくのだと考えております。これら全てが、緑幼稚園の音楽会です。子どもたちは、日々、音楽会への取り組みを頑張っていますし、楽しんでいます。
 今年は昨年と異なり、クラスごとの発表ではなく、縦割り3クラスのご家族の皆様の前での発表になります。大勢のお客様を前にして、緊張してしまう子どももいると思いますが、子どもたち一人ひとりが、音楽会を楽しみ、「やったー!」
 「頑張ったー!」という気持ちを持ってほしいと願っています。

 ここのところプレ保育の子どもたちと年少・年中・年長の子どもたちとが一緒に遊ぶ場面が増えてきました。特に年少の子どもたちは、すっかりお兄さん・お姉さんになって、プレ保育のお友だちに遊具の使い方を教えてあげたり、優しく声をかけて一緒に遊んだりしています。とても微笑ましい光景です。
 「様々な場面で、子どもたちの成長の姿を見つけては、保育者みんなで喜び合う」今年も、そんな日々を送ってまいりました。かけがえのない子どもたちにとって、緑幼稚園での生活が、心から安心して楽しいものであるよう、そして子どもたちが心身共に一層豊かに成長できるよう、来年も、職員一同精一杯努めてまいります。



【11月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

キラキラ笑顔
        ~ある日の出来事より~


 「あっ!富士山に雪だ!」今年も子どもたちと一緒に、富士山を眺めながら、季節の流れを感じました。紅葉した葉、どんぐり等の木の実、柿の木、コスモス・ヒガンバナ、コオロギ・バッタ・秋のトンボ、お芋ほりでいっぱい収穫したサツマイモ等々、子どもたちは、秋の季節を楽しんでいます。

 運動会には、多くのご家族の皆様にご来場いただいた上、子どもたちを温かく応援していただき、大変ありがとうございました。
 当日は曇り空で、特に二部に参加された皆様には、降り始めた雨のため、一時中断をしたり、再開の見通しをなかなかお知らせできなかったりと、ご迷惑をおかけ致しました。申し訳ございませんでした。そのような状況ではありましたが、子どもたちは、練習してきた成果をどうしても発表したいという強い思いを抱いていたようで、中断して待機している間、みんなで声を合わせて、力強く運動会の歌などを歌い始めました。子どもたちの歌声にのせて、まるで願いが届いたかのように、やがて雨も上がり、プログラムの最後まで行うことができました。
 子どもたちは、当日はもちろんのこと、練習や準備の段階から、お友だち同士応援し合ったり励まし合ったりしながら、楽しく、そして根気強く取り組むことができました。運動会を通して、子どもたちは、よりたくましく成長できたことと思います。

 さて、ある日のお帰りの時間のことです。本園のお帰りの時間は、6つのバスコースと歩き登園のそれぞれのグループごとに、放送の合図で、昇降口に集合することになっています。
 あるグループが、放送で呼ばれました。そのグループの〇〇ちゃんが、お帰り支度を整えて、サッと集合場所に現れました。どちらかというと、それまでは、なかなかスムーズに集まることが難しかった〇〇ちゃんですが、この日は断トツの1番です!「〇〇ちゃん、すごい!今日は1番だよ!」と思わず声をかけましたが、〇〇ちゃんは、とても不安そうでした。そして、「でも、お友だち誰もいないよ……。」と心細そうにつぶやくのです。「そうだよ、だって〇〇ちゃんが1番なんだから、まだ誰も来てないんだよ。これからみんな来るんだよ。」と伝えると、途端に、はちきれそうなニコニコ笑顔で「そっかー!」と納得しました。その後、いろいろな先生方が、〇〇ちゃんが素早く準備をして1番になったことを知り、「〇〇ちゃん、すごいね!」「〇〇ちゃん、頑張ったね!」と、心から喜び、たくさん褒めました。緑幼稚園らしい光景です。〇〇ちゃんが、一層キラキラの笑顔でとっても嬉しそうだったことは言うまでもありません。
 子どもたちは、日々、いろいろなことを体験し、新たな気づきを得たり、自信をつけたりしながら、一歩ずつ成長していくのだなあと実感したこの日の出来事でした。



【10月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

運動会に向けて


 夏休みが終わり、二学期がスタートしても、厳しい暑さが続いておりました。
 気温を調べたり、熱中症警戒アラートなどの情報を得たりしながら、外で行う活動を調整して、子どもたちが熱中症にならないよう、子どもたちが元気に安全に過ごせるよう、万全の注意を払ってまいりました。例えば、水筒の飲み物を飲む時には、ただ「飲みなさい」と声をかけるだけでなく、「3口は飲んでね」とか、「みんな、今、飲んでね」などと子ども一人ひとりが確実に水分をとれるよう、具体的に声をかけたり、ちゃんと飲めているかを確認したり、水筒の中身がどの位残っているのかに注意したり、保育者たちは細かく気を配りました。また、地域交流センターで練習を行う場合は、グラウンド横の休憩室も同時にお借りして、練習直後や練習の合間に、クーラーのきいた休憩室でひと休みする時間をとりました。さらに、保育者たちは、全員分のミニタオルを濡らして冷蔵庫や冷凍庫で冷やし、外での練習や活動後に、子どもたちに配りました。「気持ちいい!」と、子どもたちに大好評でした。
 こういう経験を重ねる中で、子どもたち自身も自ら、積極的に、暑さ対策を行えるようになってきました。自由遊びの時間に園庭で遊んでいた子どもたちが、保育者に声をかけられなくても、「僕、暑いからお茶飲んでくる」「私、暑くなってきたからお部屋で遊ぶ」など、自分で判断し実行していました。厳しい暑さの中でも、子どもたちは、頼もしく成長しています。

 9月30日の運動会に向けて、子どもたちは練習や準備に取り組んできました。
 運動会は、本番当日の頑張りも、もちろん大切ですが、そこに向かう過程でも子どもたちは様々な経験をします。どの学年の部でも、最初にディズニー体操をしますが、ある日、年長さんと年少さんが一緒に、そのディズニー体操の練習をしました。お手本となる年長さんも、お兄さんやお姉さんと一緒に体操できることで張り切る年少さんも、笑顔いっぱいでノリノリの練習ぶりでした。動きも大きく、とても上手でした。この時期は、園庭で、他の学年がダンスや競技の練習をしていると、「頑張れー!」「上手だねー」「すごいねえ」などと、目を輝かせながら、学年を超えて応援し合ったり、ほめ合ったりしています。他の学年の練習を客観的に見ることは、自分たちがダンスをしたり競技をしたりする際のイメージを持つことにもつながることでしょう。また、プログラムには、勝敗や順位がつく競技やかけっこ・リレーなどがありますが、どうしても負けることが納得できない子どもたちもいました。でも、お友だちや保育者の励ましを受け、少しずつ乗り越えていくことができました。
 まだまだたくさんのエピソードがあり、全てをご紹介しきれないのが残念ですが、このようなかけがえのない経験を重ね、子どもたちは運動会当日を迎えます。
 運動会を通して、子どもたちは、また一回り頼もしく成長できることと期待しています。



【9月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

二学期が始まります


 夏休みが終わり、8月28日から夏期保育が始まりました。
 今年の夏は、市型預かり保育「ひまわり」や、緑幼稚園型預かり保育「ホリデイ」、総合体育研究所主催の水泳教室などに参加し、幼稚園で、お友だちと一緒に楽しく過ごしていた子どもたちがいました。夏の日差しのようなキラキラ笑顔がいっぱいで、元気な笑い声もたくさん聞こえ、とても和やかでした。

 夏休み期間中は猛暑が続いたり、大きな台風の影響があったりと、いろいろと配慮を要する日々だったと思います。「子どもたちはみんな、どんな夏休みを過ごしているのかなあ。」と思っていましたが、各担任に届いた子どもたちや保護者の皆様からのお葉書に、元気に楽しく過ごしている様子、普段なかなかできなかったことに取り組んでいる様子など、微笑ましく感じることがいっぱい書かれていたようで、私も嬉しく思いました。
 子どもが葉書を書いたり、葉書を投函したりするにあたっては、保護者の皆様にご協力をいただき、大変ありがとうございました。

 これからも、まだまだ暑い日が続くことと思いますが、子どもたちの健康に、十分留意しながら、保育活動を進めてまいります。
 特に、9月30日に予定されております運動会に向けての練習や準備への取り組みにつきましては、子どもたちの体調をよく見ながら、無理のないように進めてまいります。今年度も、子どもたち自身が心から「運動会って楽しいなあ!」「やったー!頑張ったー!」と実感できるような運動会を目指していきたいと考えております。
 詳しい内容につきましては、後日お知らせ致します。

 本園では、個人面談を、一学期と三学期に行いますが、保護者の皆様と幼稚園とが連携していくことは、お子様が心身共に健やかに成長するためにとても大切なことと考えておりますので、気になること、不安なこと、疑問なことなどございましたら、どうぞ遠慮なく、いつでも担任や園長までご連絡ください。

 二学期も保護者の皆様の変わらぬご理解・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。



【7月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

遊びを考え出す・つくり出す緑幼稚園の子どもたち


 6月17日の土曜保育参観には、多くの保護者の皆様にご参観いただき、ありがとうございました。入園から2か月半が経ち、幼稚園での生活に慣れてきた子どもたちの様子や保育の様子をご覧いただけたかと存じます。お気づきのこと等ございましたら、担任や園長にお知らせいただけますとありがたく存じます。よろしくお願い致します。
 また、6月20日からの個人面談にも、ご協力いただき、ありがとうございました。お子様の頑張っている様子や、次なるめあて等々、お子様のことについて、保護者の皆様と保育者とで共有させていただくことができ、大変有意義な機会となりました。個人面談は、次回、2月に予定しておりますが、保護者の皆様との連携は大変重要であると考えておりますので、どんなことでも、気になることがございましたら、いつでも面談をさせていただくことは可能です。どうぞお声がけください。

 さて、その個人面談の時のことです。保護者の皆様が担任と面談をしている間、「面談お預かり」を実施しておりました。ある日、面談お預かりB(面談の時間、職員室でお預かり)に、一人の子どもが折り紙をたくさん持ってやって来ました。そして、その折り紙を使って、次から次へといろいろなものをつくり始めました。つくるだけでなく、つくったものを使って的当てゲームが始まりました。私にも矢を貸してくれて、「いいよ」とチャレンジさせてくれました。その子が、いとも簡単そうに当てているので、軽い気持ちで投げてみたのですが、これがなかなか難しく、何回トライしても当たらないのです。やっと当たった時、その子が笑顔ですごく喜んでくれました。私もその子に影響されて、折り紙で何かをつくってみたくなりました。自分で持っていた折り紙を用意し、「さあ何をつくろうかなあ…。」と考えたのですが、その子のように新しい何かを創作することはできず、子どもの頃よく折っていた風船を折り始めました。一つ二つ三つ…、わくわくしながら折りました。すると、出来上がった風船を使って、その子が、またまた新しい遊びをいくつも考えて、一緒に楽しむことができました。「子どもって、いろいろなことを創造力豊かに考えて楽しむことが、実に上手だなあ。」と、改めて感心しました。
 その日、私が「面談お預かり」で一緒に過ごした子どものように、緑幼稚園の子どもたちには、いろいろな遊びを考え出し、つくり出す豊かさ、たくましさが、あります。ですから、毎日、びっくりさせられることがいっぱいですし、楽しいことがいっぱいです。そんな子どもたちは、キラキラとした笑顔で輝いています。



【6月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

みんなと共に


 子どもたちと過ごす幼稚園での生活は、嬉しいこと、驚くことがいっぱいです。

 この4月に幼稚園生活をスタートした子どもたちの中には、お帰りの時間が近づいてくると、「お家に帰りたい」「〇〇に会いたい」と泣き出したり、保育者の手をぎゅっと握って離さなかったりする子どもが何人かいました。そんな日が続いていたある日のこと、その中の一人の子どもに、「先生!」と声をかけられました。その日は、いつもの泣き顔でなく、ニコニコ笑顔でした。そして、「ほら!」と得意気に見せてくれたのは、花びらとお水の入った小さなビニール袋でした。昨年度から、子どもたちの間でブームになっている遊びで、お水の色が花びらの色に染まったように綺麗に見えたり、実際に染まってジュースのようになったりするのを楽しむ遊びです。きっと大きいお友だちが遊んでいるのを見て、「何だろう。」「やってみたいなあ。」と思い、行動に移したのでしょう。「綺麗だねえ。すごいねえ。」と伝えると、「うん!」と力強くうなずいて、お友だちのところに走って行きました。

 緑幼稚園の遊びのブームと言えばもう一つ。虫の観察です。特に、給食やお弁当の時に飲んでいる牛乳パックを洗ったものに、ダンゴムシなどを入れて、眺めたり、葉っぱを入れてあげたり、何匹見つけられたかお友だちと競走したりして楽しむ姿をよく見かけます。「ダンゴムシ、かわいい。」という子どもたちのつぶやきも耳にします。4月の最初の頃は、大きい子どもたちが使っていた牛乳パックでしたが、気がつくと、年少の子どもたちも、牛乳パックを使ってダンゴムシと遊んでいます。とてものびやかに遊んでいて、微笑ましく思います。

 先日、年少組で打楽器を使ってリズム遊びをしていました。タンバリン、トライアングル、ウッドブロック、すずを使って、「どんな音がするかな?」と試したり、実際に保育者が弾くピアノの曲に合わせて一人一人が好きなリズムで音を出してみたりして楽しみました。何曲か楽しむうちに、いよいよ最後の曲になりました。「ことりのうた」という曲です。後半に、「ぴぴぴぴぴ」「ちちちちち」「ぴーちくーりぴい」と、小鳥の鳴き声を8分音符、付点8分音符、16分音符で表しているフレーズがあるのですが、何と全員でぴったり鳴き声のリズムを合わせることが出来ました。保育者は、「自分の好きなリズムでいいよ」と言っていたのですが、子どもたちはみんな、歌のふしに合わせたくなったのでしょう。その場にいた保育者たちも私も、びっくりするやら感心するやら、思わず拍手を送りました。子どもたちも、満面の笑顔でした。

 子どもたちが、集団の中でみんなと共に過ごすことで、お友だちから影響を受けて自分も体験してみたり、自分も出来るようになったり、また、みんなで一緒に力を合わせることの楽しさを感じたりすることがいっぱいあります。それら一つ一つにより、子どもたちは、さらに大きく、さらに豊かに、成長していくことでしょう。



【5月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

お片づけパトロール隊


 新年度の生活がスタートし、約2週間が過ぎました。 子どもたちは自由遊びの時間になると、坂道に咲いているお花で色水遊びをしたり、ダンゴ虫を見つけて遊んだり、いろいろなクラスのお友だちや学年のお友だちと一緒におにごっこやかくれんぼをしたり、ボールや遊具を使って遊んだり、お部屋のおもちゃで遊んだり、思い思いの楽しみ方で元気一杯に遊んでいます。

 今年度も、朝の自由遊び終了の時間になると、年長さんの「お片づけパトロール隊」が、年少さんや年中さんのお部屋に出動しました。遊びで使ったおもちゃなどのお片づけを、パトロール隊のみんながお手伝いするのです。
 パトロール隊のみんなは、とっても張りきっていて、出動する時の顔は、本当にいきいきとしています。中には、出動した先のお部屋が、思ったより片づいていて、「なーんだ、もう綺麗になっちゃってる……。」と実に残念そうにつぶやく隊員さんもいました。
 「お片づけパトロール隊」の活動の影響は、お部屋のお片づけが綺麗に速やかにできることだけでなく、小さい学年のお友だちは、その姿を見て、お片づけの仕方を知ったり、自由遊びが終わり一斉保育の時間が始まることに気がついたりします。また、パトロール隊の年長さんは、幼稚園で一番大きい学年であることや、年下のお友だちを優しくサポートする立場であることを自覚します。

 パトロール隊の活動を始めてから、しばらくたったある日の朝、自由遊びの時間のことです。年長のお友だちが、ドッジボールをして遊んでいたのですが、その中に、年少のお友だちが混じって遊んでいました。きっと年長さんのドッジボールがかっこよく、楽しそうに見えたのでしょう。「年少のお友だち、ルールがわかっているかな?」「やわらかいボールとはいえ、当たってしまったら大丈夫かな?」と、私は心配していたのですが、ドッジボールのコートに入っている年長のお友だちが、年少のお友だちが当たらないように、一生懸命、手や体でガードし始めました。お片づけパトロール隊で自覚した年下のお友だちへの優しさが、早速行動としてあらわれていたことを、大変嬉しく、微笑ましく思いました。

 「緑幼稚園の子どもたちらしさ」の一つに、クラスのお友だちだけでなく、いろいろなクラス・学年のお友だちと仲良くかかわれることがあります。今年もその「緑幼稚園の子どもたちらしさ」を、たくさん見ることができそうです。



【4月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

ワクワクいっぱい笑顔いっぱい


お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。
 幼稚園への入園、一つ上の学年クラスへの進級を迎え、子どもたちはワクワクドキドキした気持ちでいっぱいなことと思います。
 毎日の幼稚園生活の中での様々な体験を通して、子どもたちがいろいろなことに気づき、感じ、発見し、そこで見つけた「やってみたいこと」を実現するために工夫し、「やったー!」「頑張ったー!」という楽しさや満足感をたくさん感じてほしいと願っています。
 子どもたち一人ひとりが、自分らしさを発揮しながら、ワクワク感いっぱい、笑顔いっぱいの毎日を過ごしていけますよう、教職員一同、丁寧に日々の保育に努めてまいります。本年度も、どうぞよろしくお願いいたします。



【3月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

緑幼稚園の子どもたち


 「今日の富士山大きいよ!」「本当だ!大きい!」ある日の朝の、子どもたちの会話です。晴天の冷たい空気の中、雪に覆われた富士山がくっきりと、そしていつにも増して美しく見えていました。そのような富士山が、子どもたちには大きく見えたのでしょう。その会話を耳にして、とても和やかな気持ちになりました。

 2月の個人面談では、ご多用な中、保護者の皆様にご協力いただき、ありがとうございました。お子様の成長・頑張り・新たな目標等、共有させていただくことができ、大変有意義な機会となりました。ご家庭と幼稚園とが連携していくことは、お子様の豊かな成長のために、とても大切なことと考えます。設定された面談日以外でも、ご相談等ございましたら、どうぞいつでもお声がけください。

 年長さんが、共同制作で森組スペシャルガチャ(ガチャポン)とカービーめいろ(大きな迷路)(川組)を作りました。ガチャポンは、グループのみんなで練り上げながら設計図を作り、それをもとに作り上げました。工夫に工夫を重ねて、レバーを回すとカプセルに入った景品が出てきます。景品はなかなか豪華でした。大きな迷路は、お部屋いっぱいを使ってダイナミックに作られました。途中に休憩コーナーを作ったり、可愛い手づくりスタンプやカードを作ったり、とっても目立つ出口を作ったり、随所に気配りと工夫がなされていました。小さい学年のお友だちは、ガチャポンや迷路を、やってみたくてやってみたくて仕方ありません。魅力的な年長さんのお部屋の前に、みんな集まってきました。そんなお友だちに優しく接している年長さんの姿が印象的でした。
 年中さんは、「おみせやさんごっこ」を行いました。何屋さんを開くか話し合いで決め、お店で売る商品を作りました。お店は、「おもちゃ屋さん」と「だがし屋さん」(さくら組)、「おまつり(のおみせ)」と「かふぇ」(たんぽぽ組)です。当初、お客さんは年少のお友だちとプレ保育のお友だちだけの予定でしたが、参加したくてうずうずしていた年長さんも招待されました。お客さんが大勢なのでたくさんの商品を作らなければなりません。子どもたちはせっせと一生懸命に作りました。一つ一つの商品の出来ばえが素晴らしく、びっくりさせられました。年少のお客さんたちをお部屋までお迎えに行き、お買い物のサポートを実に丁寧に行い、帰りもきちんとお部屋まで送っていきました。「いらっしゃいませー!!」のかけ声を威勢よくかけたり、「またおこしください」「きをつけておかえりください」と書いたのぼりを立てたり、年中のみんなは真心をいっぱい込めて、全力で「おみせやさんごっこ」を楽しみました。
 さて、ここで終わらないのが緑幼稚園です。今度は年少のみんなが「おみせやさんやってみたい!」と、自分たちで「おみせやさんごっこ」を始めました。年中さんをお手本に、商品を作って、ひよこ組とうさぎ組それぞれが「おみせやさん」と「おきゃくさん」になって行ったり来たりしながら、自分たちの「おみせやさんごっこ」を笑顔いっぱいで楽しんでいました。年少のみんなが、何だかとっても頼もしく見えました。

 緑幼稚園の子どもたちは「やってみたい!」と思ったことを、いろいろ工夫しながら、そして楽しみながら、実現してしまいます。また、緑幼稚園の子どもたちは、クラスや学年を問わず、みーんなで楽しむことが大好きです。そんな緑幼稚園の子どもたちが、これからも健やかに、豊かに成長していくことを、心から願っています。


【2月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

あこがれ


 全国的に、近年にないレベルの強い寒さが到来すると報道されていました。朝、坂道を上って登園して来る子どもたちからも、「寒いー」「冷たいー」という声が聞こえてきました。でも、そんな寒さの中、外遊び開始の9時きっかり、パッと園庭に飛び出し、外遊びを思いっきり楽しむ子どもたち。ボール遊びをしたり、縄跳びをしたり、遊具で遊んだり、かくれんぼをしたり、お正月遊びの羽根つきをしたり…。特に羽根つきは、3学期当初は羽がすぐに地面に落ちてしまい、お友だちとなかなか打ち合うことが難しかったのですが、ここのところずい分上手になり、お友だちや先生と打ち合いを楽しめるようになった子どもたちもいます。「息が真っ白だよ」「メリーゴーランドの座るところが凍っちゃってるよ」と、教えてくれる子どももいます。寒さの中でも活発に遊んだり、冬ならではの様子を楽しんだりする子どもたち。緑幼稚園の子どもたちは本当に元気いっぱいです。

 年長の子どもたちが、山下小学校1年生の皆さんからご招待いただき、1月24日に、山下小学校に出かけました。1年生のお教室に入り、1年生のお兄さんやお姉さんから学校生活について教えてもらったり、教科書やランドセルを見せてもらったり、ゲームをしたりしました。また、校内も案内してもらいました。年長の子どもたちにとっては初めての経験ばかりです。始めはちょっと緊張気味でしたが、優しく声をかけてくれるお兄さんやお姉さんに安心したようで、笑顔でおしゃべりしながら、小学校体験を楽しむことが出来ました。
 1年生の中には、緑幼稚園を卒園した子どもたちもいます。みんな、すっかり1年生のお兄さんお姉さんの顔になっていてびっくりしてしまいました。自分の役割をしっかり果たし、頼もしい限りでした。
 最後に、1年生の皆さんから、素敵な手作りのメダルをプレゼントとしていただき、年長の子どもたちは、ニコニコ笑顔で幼稚園に戻って来ました。きっと、小学校への期待が膨らんだことと思います。同時に、1年生のお兄さんやお姉さんへのあこがれも抱いたことでしょう。この期待やあこがれは、子どもたちにとって、きっと大きなエネルギーになると思います。

 年上のお友だちへのあこがれの気持ちを抱くことは、園内の活動の中でも見られます。先日は、年少の子どもたちが、年中や年長のクラスに行き、お当番活動について教えてもらいました。お兄さんやお姉さんが行っているお当番の活動は、年少の子どもたちにとって、「特別な活動」「かっこいい活動」と感じられたのかもしれません。とても真剣な表情でした。
 年長の「ゆうびん屋さんごっこ」、年中の「お店屋さんごっこ」も、年下のお友だちと関わりながら、活動を進めていきます。
 このような関わりの中で、年上の子どもたちも、年下の子どもたちも、それぞれの意欲が高まっていくことに期待しています。


【1月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

みんなで楽しく


 令和5年がスタートいたしました。今年が、子どもたちとご家族の皆様にとりまして、笑顔いっぱいの年でありますよう、心より願っております。
 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年、12月の音楽会終了後には、アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。温かいご感想を多数いただきました。また、貴重なご意見・ご質問等もいただきました。今後の参考とさせていただきたいと思います。

 2学期の最後に、各クラスで大掃除を行いました。子どもたちは、「綺麗になることが気持ちよい」と実感しながら、お部屋の隅々や、自分たちが使ったものを、一生懸命綺麗にしていました。子どもたちに、「すごいね。上手にお掃除できているね。」と声をかけると、「うん!」と力強く誇らしそうな笑顔が返ってきました。
 同じく12月後半のある日、火災の避難訓練を行いました。この日の訓練は、予告をせずに行いましたが、子どもたちは、放送で出火場所をきちんときいて、しっかりと避難することができました。避難訓練は建物の外に逃げた時点で終わるのではなく、その後に行う全体での振り返りや、各クラスでの振り返りまでを含めています。最後まで、真剣にしっかりと行うことができました。「命に関わる大切な訓練」ということを、子どもたちなりに理解できていたと思います。
 本日から3学期が始まりました。このように、2学期、たくましく成長できた子どもたちが、3学期にはさらに豊かに大きく成長できるよう、職員一同、力を尽くしてまいります。
 そして、子どもたちが、より一層、お友だちみんなと楽しく過ごせるようにと願っております。みんなで楽しく過ごせるためには、自分のことだけでなく、お互いが安心して、気持ちよく、楽しく過ごせるということを、年齢に応じて考えていけることが必要です。日々の活動、遊び、行事等の中で、お互いを思いやること、みんなで生活するために必要なルールを理解して守れるようになることにも力を入れて、学年のまとめをしていきたいと考えております。

★★「市型預かり保育」についてお知らせ★
緑幼稚園では、令和5年4月1日より、「市型預かり保育」を実施いたします。
「市型預かり保育」は横浜市が規定する「保育の必要性」がある場合に、利用が可能な事業です。※横浜市が規定する「保育の必要性」は別紙をご参照ください。
原則無償ですが、夏期冷房費等、特別な費用について別途実費徴収する場合があります。
平日型のため、土曜・日曜・祝日・12/29~1/3・夏休み期間中5日間はお休みとなり実施いたしません。開設時間は、7:30~18:30です。
尚、4月1日より実施いたしますが、当初は短縮の慣らし保育を行います。
1月後半に、年中・年少の保護者様に、別途ご案内のお手紙を配布いたします。


【12月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

音楽会に向けて


 ここのところ、異学年のお友だち同士で遊ぶ子どもたちが一段と多くなってきました。以前から、大きい学年の子どもたちが、小さい学年の子どもたちに、声をかけたり助けたりということはありましたが、ここ最近は、遊びの仲間として一緒に楽しそうに遊んでいる姿をよく目にするのです。これも、緑幼稚園らしさの一つです。

 12月9日の音楽会に向けて、どのクラスも練習を進めています。昨年度もお伝えいたしましたが、緑幼稚園の音楽会の練習は、上手に仕上げることだけに重点を置いているわけではありません。ここにも緑幼稚園らしい特徴があります。
 まず一つめの特徴は、発表内容に「子どもたちの思いやアイデアを盛り込んでいくこと」です。学年の発達段階によって盛り込み方は様々です。例えば、前段階として、いくつかのお話を読みきかせたり、いくつかの劇あそびを体験させたりしながら、その中で、子どもたちが興味や関心を強く抱いた作品を選んでいきます。また、楽器のパートを決める時には、まず、全員が全ての楽器の音を出してみる体験をします。その後、自分が合奏の中で担当したい楽器を選びます。同じように、オペレッタや劇あそびの役決めについても、保育者が一方的に決めてしまうことはせず、まず、全員が全ての役を体験してみたり、自分が興味のある役を体験してみたりした上で、希望を出し合い、保育者と子どもたちで話し合って決めていきます。ほかにも、振り付けはどうしたらよいか、舞台のセットはどんな感じでつくったらよいか等々、子どもたちのユニークな発想がいかされていきます。
 二つめの特徴は、毎回の練習で「楽しむ」ことを大切にしているところです。表現の内容そのものを楽しむ、前よりできるようになったことや上手になったことを実感して楽しむ、友だちと力を合わせてできたことを楽しむ等々、いろいろです。保育者は、練習での子どもたちの様子を見ながら、どうしたら子どもたちに楽しんでもらえるかを、試行錯誤して工夫します。
 子どもたちは、このように練習を楽しみながら音楽会への意欲を高めていきます。
 音楽会が子どもたちにとって、かけがえのない経験となることを願っています。


【11月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

大きくなあれ 大きくなあれ


 今朝は、一段と気温が低いなあと思っていたある日の朝、「富士山に雪が積もってるよ!」と、子どもたちが目を輝かせていました。園庭からくっきりと富士山の雪景色が見える季節になりました。園庭や園の周りでは、まだまだ秋の景色を楽しめますが、少しずつ冬の訪れも感じる今日この頃です。

 10月1日の運動会には、ご家族の皆様にご参観いただき、子どもたちに温かい応援や拍手をいただきました。心より、御礼申し上げます。

 運動会当日、子どもたちは、練習したことをいかして、よく頑張りました。
 そのことが、子どもたちにとって、大きな達成感や自信になったことと思います。また、当日だけでなく、練習や準備のときも、お友だちと力を合わせながら、その日その日のめあてに取り組んでいきました。
 運動会を経験したことで、子どもたちは一回り逞しくなったように感じます。逞しさは、子どもたちの様々な姿になってあらわれています。
 例えば、年少の子どもたちは、遊びの範囲が広がり、しかも創造力豊かになってきました。段ボール箱を電車に見立てて園舎中を走りまわったり、架空の道具をつくって遊んだり、どの子も笑顔いっぱい楽しんでいます。お友だちとの関わりも一段と増えてきました。朝、園庭に出て遊べる時間の9時になると、赤帽子やむらさき帽子をかぶった年少の子どもたちが、真っ先にとび出し、園庭で、元気いっぱい遊び始める姿が増えてきました。

 先日、園庭横の花壇で、年中の子どもたちが白菜の種をまいていました。また、年少の子どもたちは、園庭のプランターに小松菜の種をまきました。どんな野菜が育つのかをイメージしながら、「大きくなあれ」「大きくなあれ」と願いを込めて、育て始めました。

 緑幼稚園では、これからも複数の行事や活動を予定しています。それら一つ一つに取り組むことで、子どもたちが達成感や自信をもてることを願っています。そして、より逞しく、より豊かに成長できるよう期待しています。

 緑幼稚園の子どもたちの心も体も 大きくなあれ 大きくなあれ


【10月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

子どもたち一人一人に温かく丁寧に


 緑幼稚園では、10月1日の運動会に向けて、練習や準備を進めています。
 一斉保育の時間だけでなく、自由遊びの時間などに自主的に練習をする子どもたちもいます。運動会に向けて園全体が盛り上がっています。
 運動会当日も、「やったー!」「がんばったー!」という思いをもちながら、子どもたちが、思いっきり楽しんでくれることを願っています。

 さて、今月は、職員のことについて、少しお伝えしたいと思います。
 緑幼稚園の職員は、お互いによく話をします。在園のクラス担任だけでなく、サポートに入る保育者、プレ保育の保育者、バスの乗務員、運転手、みんなです。話の内容は、もちろん子どもたちのことです。「〇〇ちゃんが、今日、~だったね。」「△△ちゃん、お友だちにとっても優しかったよ。」「□□ちゃん、~がすごく上手になったね。」などなど、子どもたちの成長、変容、頑張り、微笑ましかった姿について、話題は尽きません。そして時には、元気のなかった子どもや不安を抱えている子どもに、「どのように対応したらよいだろう」ということを真剣に話し合うこともあります。
 緑幼稚園では、全職員が、園の子どもたち全員のことを把握し、見守り、支え、対応していくことを大切にしています。ですからこのように、職員みんなで、子どもたち一人一人について共有し合っているのです。
 そう言えば、こんなユニークなエピソードがありました。クリスマスが近いある日、子どもたちの前にサンタさんが登場しました。子どもたちにとってサンタさんはあくまでサンタさんです。でも実は…、サンタさんは園バスの運転手さんだったのです。サンタさんは子どもたち一人一人とグータッチをしたのですが、日頃から、子どもたちへの温かい思いが一杯のサンタさん、ついつい「〇〇ちゃん」と名前を呼びかけてしまいました。子どもは、「サンタさん、何で僕のこと知ってるの?」と、とても不思議そうにしていました。園バス乗務に関わる職員は、保育を担当する職員に比べると、子どもたちに接する時間は短いのですが、子どもたちへの思いはいっぱいです。

全職員で「子どもたち一人一人に温かく丁寧に」というポリシーをこれからも大切にしながら、子どもたち一人一人が、心から安心して幼稚園生活を楽しめるよう努めてまいります。


【9月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

ヒマワリ


 夏休みが終わり、8月26日から夏期保育が始まりました。また同日に、年長学年の「夏のお楽しみ会」も開催されました。
 子どもたちの元気いっぱいな姿やニコニコ笑顔で、園舎が、一気に活気づきました。
 これからスタートする二学期が、子どもたちにとってワクワク楽しい日々であるように、また、子どもたち一人ひとりが、「やったー!」「頑張れた!」という達成感を、日々の活動の中でもてるように、職員一同努めてまいります。

 二学期には、運動会、お芋ほり、遠足、音楽会等々、大きな行事が予定されています。引き続き、コロナウイルスの感染予防に留意しながら、その時々の状況をふまえて、子どもたちの健康安全を大切にしながら進めてまいります。
 保護者の皆様には、日々の健康観察及び健康観察カードの記入と提出のご協力を、二学期もよろしくお願い致します。

 7月、幼稚園の花壇に、とっても綺麗なヒマワリの花が咲きました。5月から、年長の子どもたちが、一生懸命育てていたヒマワリです。
 子どもたちは、絵の具でヒマワリを描きました。皆同じ花壇のヒマワリを見て描いたはずですが、描き上がった子どもたちのヒマワリは、1本1本違います。そして、どのヒマワリも、花びらの1枚1枚、葉の葉脈、管状花と呼ばれる真ん中の茶色っぽい部分など、実に詳しく描かれているのです。ヒマワリを描く前に、じっくり観察したのですが、ただ見るだけでなく、触ってみる、においを嗅いでみる‥‥‥、そして、ある子どもの発案で、自分たちの体でヒマワリの花が咲く様子を表現してみました。技法的にも、絵の具を使う場合、これまでは「塗る」という筆の使い方が主でしたが、今回は花びらを1枚1枚「描く」ということを意識しました。
 ヒマワリは、日光をたくさん浴びて成長する花です。ヒマワリを見ていると
 どんな猛暑の中でも元気が湧いてくるのですが、子どもたちが描いたヒマワリからは、さらに大きな感動と大きな心のエネルギーをもらいました。

 二学期も、このような感動やエネルギーを感じる場面がきっとたくさんあると思います。二学期も、子どもたちと過ごす一日一日を、とても楽しみにしています。


【7月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

お当番活動


 6月18日の土曜保育参観には、保護者の皆様のご参加並びに保育活動へのご協力をいただき、ありがとうございました。お子様の様子、保育の様子をご覧いただき、お気づきのこと等ございましたら、どうぞ忌憚なくお知らせください。よろしくお願いいたします。
 また6月21日からは、個人面談も実施させていただきました。お子様のことについて、保護者の皆様と保育者とで共有させていただけることは、とても有意義なことと考えます。ありがとうございました。面談は年間2回実施する予定ですが、ご相談等がおありの場合は、いつでも実施することが可能です。担任(年少は担当)または園長まで、どうぞご連絡ください。

 「今日、お当番なんだ。」とニコニコ笑顔で教えてくれる子どもが、時々います。年長さん、年中さんでは、お当番さんがいて、クラスのみんなのために活動してくれています。お当番のお仕事の内容は、クラスや学年により異なりますが、例えば年長さんでは、朝の会でお友だちのお名前呼びをしたり、育てているお花やお野菜に水やりをしたり、お手紙配りや制作の材料配りのお手伝いをしたり等々、なかなかの活躍ぶりです。また、給食やお弁当が始まる時と終わる時に、みんなの前に立って、ご挨拶のリードもしています。例えば……
  <お当番さん>「みなさん、ご用意はいいですか?」
  <みんな>  「いいですよ。」
  <お当番さん>「お腹とお机は仲良しですか?」※姿勢を正しましょうという意味です。
  <みんな>  「仲良しです。」
  <お当番さん>「それでは皆さんご一緒に。」
  <みんな>  「いただきます。」
  <お当番さん>「どうぞ、召し上がれ」

 子どもたちは、お当番の仕事に、張り切って取り組んでいます。誇りを持ってお仕事しているような印象を受けます。とても感心しますし、微笑ましいです。子どもたちは、お当番活動を通して、みんなのためにお仕事をする、あるいは活動するという体験を重ねていきます。

 そして最後には、
  <みんな>  「お当番さん、今日も一日ありがとうございました。」
 という感謝の言葉を、みんなから伝えられます。

 お当番の経験は、これから子どもたちが出会う様々な場面で、きっといかされていくことと期待しています。


【6月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

「入―れて」「いーいーよ」


 5月20日の親子遠足には、多くの保護者様にご参加いただき、ありがとうございました。また、年少組の保護者様には、一日動物村にもご参加いただきました。重ねて感謝申し上げます。

 先日、園庭で、子どもがとっても大きなカタツムリを発見しました。大事にケースに入れ、お友だちや先生たちに「ねえ見て」とか「ちょっと来て。カタツムリ。」と次々に声をかけ、そのカタツムリを見せてくれました。みんなびっくりしながら、じーっとカタツムリの動きを観察していました。

 ある日のお砂場では、年長組の子どもたちが協力して、大きな穴を掘っていました。そばにいた先生に、「お水入れて!ザーッと入れて!」と声をかけ、その穴の中にダイナミックにお水が入る様子に声をあげて喜び合っていました。みんなで大きな川と池をつくっていたようです。もう夢中で活動していました。
 その隣では、年少組の子どもたちが、お水を流したり、おもちゃを使ったりして、思い思いにお砂場遊びを楽しんでいました。お水はお兄さん・お姉さんから影響を受けたのでしょうか?みんな笑顔で楽しそうでした。

 子どもたちは、毎日、元気よく、たくましく、遊んでいます。遊びの中では、お友だちとの関わりがたくさんあります。たとえ、一人遊びを楽しんでいたとしても、「何してるの?」というほかのお友だちの声かけから、関わりができていくこともあります。関わりの中で大切なことの一つが言葉です。「あ、楽しそうだなあ!いいなあ!私もやってみたいなあ。」という思いから、「入ーれて」「いーいよ」、「貸―して」「いーいよ」という言葉のやりとりで、関りがひろがっていきます。時には「いーいよ」と受け入れられないこともありますが、そんな時は、「あーとで」などと返すこともあります。保育者がその場面に居合わせると「じゃあ、いくつ数えたら貸してあげられるかな」などと、アドバイスします。年少組では、6月の保育の中で、「入れて」「貸して」「一緒にあそぼう」など、友だちと遊ぶ中で必要な言葉を意識して伝えていきます。年少組の子どもたちの中で、お友だち同士の関わりが増えていくことを期待しています。
 自分の思いや考えを言葉で伝えること、お友だちの言葉を受けとめて相手を思いやりながら言葉を返せることは、集団生活の中で、とても大切なことだと考えます。言葉でのコミュニケーションを、子どもたちにたくさん経験してほしいと思います。

 6月18日(土)には土曜保育参観、6月21日(火)から29日(水)には個人面談を予定しております。6月も保護者の皆様にご協力をいただく場面が多々ございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。


【5月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

新学期がスタートして


 新学期がスタートして、20日ほどが過ぎようとしています。子どもたちは、新しい環境に慣れはじめ、幼稚園での生活を笑顔いっぱいで楽しんでいます。

 新しい年度が始まってすぐのある日、年中の子どもが私のところに来て、「ねえ、見て!」と、新しいカラー帽子と新しい名札を見せてくれました。「わー!年中さんだねえ。すごいねえ。似合ってるよ。」と言うと、「うん!」と満面の笑顔で、園庭に走っていきました。
 同じ日、朝、園バスを降りた時、年少さんに優しく声をかけながら手を引いて、坂道を一緒に上ってくれた年長・年中の子どもたちがいました。
 この20日の間に、様々な場面で、子どもたちが年長さん・年中さんらしさをたくさん見せてくれていて、びっくりさせられます。
 年少のみんなも、新しい園での生活を、一歩一歩頑張っています。
 新年度がスタートしたばかりではありましたが、年中・年少学年は、学年閉鎖の措置をとらせていただきました。ご理解・ご協力いただき、ありがとうございました。引き続き、幼稚園では、換気・消毒・必要な場面でのパーテーションの活用・保育内容や活動内容の工夫等、感染予防のための対応をしっかり進めてまいります。保護者の皆様にも、健康観察のご協力とカードのご提出を、よろしくお願い致します。


【4月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

笑顔いっぱい


 昨年度、年長組の子どもたちが種から撒いて育てたビオラの花々が、穏やかな春の日差しをあび、一段と勢いよく咲いています。3月に卒園した子どもたちが、新年度を迎えるお友だちを、まるで応援しているかのようです。

 お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。

 幼稚園への入園、一つ上のクラスへの進級で、子どもたちはワクワクドキドキした気持ちでいっぱいなことと思います。
 大きな空とさわやかな風を感じる自然豊かな環境の中で、様々な体験をとおし子どもたちが、いろいろなことを発見し、気づき、感じ、そして工夫していく力をつけていくことを願っています。
 子どもたちの気持ちを大切に受け止めながら、子どもたちが安心して笑顔いっぱいに過ごしていけるよう、教職員一同、日々の保育に努めてまいります。
 本年度も、どうぞよろしくお願いいたします。


【3月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

みんなで


 子どもたちが生長を楽しみにしていたヒヤシンスの花が、鮮やかに咲き始めました。年長の子どもたちが種から育てたビオラも、花を咲かせています。
 年中と年少のお部屋には、子どもたちが作成したお雛様が掲示されていて、とても華やかです。少しずつ春の訪れを感じる今日この頃となりました。
 年長は卒園式で披露する「おおきい木」のお歌を一生懸命練習したり、卒園に向けて展示する自画像を描いていたり、いよいよ今年度も最後の月を迎えるのだなと実感しています。

 2月には、「まん延防止等重点措置」が適用されている中にも関わらず、個人面談にご協力いただき、ありがとうございました。保護者の皆様と担任とで、お子様の成長や、これから努力していくこと等を確認させていただく大変有意義な機会となりました。
 今後も何か気になること等ございましたら、どうぞいつでもご連絡ください。

 先月「ゆうびんやさんごっこ」について、少しご紹介いたしましたが、今度は年中さんが「おみせやさんごっこ」に取り組みました。さくら組は「マクドナルド」と「ケーキ屋さん」、たんぽぽ組は「回転ずし」と「アイスクリーム屋さん」です。それぞれ年少さんとプレ保育のお友だちを招待して、美味しそうな商品を店頭に並べ、熱心に接客をしていました。お兄さんお姉さんとして、大変優しく年下のお友だちに関わっていて、とても微笑ましく思いました。
 開店するにあたっては、クラスのみんなで様々なことを話し合い、協力し合って準備を進めてきました。「何屋さんがいいだろう?」「どんな商品を作ったらいいだろう?」「値段はいくらにしよう?」「どんなふうに商品を並べたらいいだろう?」「メニューや看板はどうしよう?」「どんな役割が必要だろう?」「店員さんはどんな呼びかけをしたらいいだろう?」等々、たくさんのことをみんなで決めて、準備しました。「みんなで」進めるにあたっては、全員の思いが必ずしもはじめから一致している場面ばかりではありませんでした。自分の考えをお友だちにわかってもらえるように伝えたり、お友だちの考えをよくきいて受け入れたり、時にはお友だちの考えを理解した上でどうしたらみんなが楽しくできるか新たな方向を考えたり…、「みんなで」乗り越えていくことが多々あります。お店やさんで見せてくれた、いきいきとした年中の子どもたちの笑顔から、「みんなで」頑張ってきた達成感を感じました。
 どのクラスでも、4月のはじめには、お友だちとコミュニケーションをとることが上手くできなかったり、クラスという集団の中で自分をどのように出せばよいのか迷っていたりという子どもたちの姿がありました。しかし今では、「みんなで」活動することが、すっかり上手になった子どもたちを、とても頼もしく思います。子どもたち一人一人が、人と協力し合い助け合いながら楽しく幸せに過ごしていけることを心から願っています。 


【2月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

成長


 来週には立春を迎えますが、まだまだ、寒い日が続きそうです。

 現在、神奈川県を含む34の都道府県で「まん延防止等重点措置」が適用されています。また、学校や幼稚園・保育園等での感染による学級閉鎖や休校・休園が増えていることについても報道されています。本園でも、お子様やご家族様の体調不良による欠席が、今週に入り増えている状況です。
 本園では、引き続き、手洗い・うがい・手指の消毒の励行、施設内・バス内や園児が使用する物の消毒の徹底、換気の徹底、パーテーションの活用、保育活動・行事等の内容や実施方法の見直し等々の、感染予防対策を進めてまいります。
 また園内での感染が心配される状況になった場合には、緑区役所福祉保健センターと連携しながら判断し対応してまいります。
 保護者の皆様におかれましては、引き続き、お子様やご家族様の健康観察と、健康観察カードのご提出をよろしくお願い致します。

 今年も恒例の「ゆうびんやさんごっこ」が始まりました。年長のみんなが郵便屋さんになり、子どもたちが書いたはがき(緑幼稚園特製のはがきです)を、お友達に配達してくれます。(職員宛てや、うさぎのムーンちゃん宛てもあります)「ゆうびんやさんごっこ」がスタートする時に、郵便屋さんは、年中や年少のお友達を年長のお部屋に招いて、はがきの販売もしました。そして、買いに来てもらうだけでなく、お客さんのためにPRを兼ねた移動販売も始めました。子どもたちのアイデアと実行力には、本当に感心させられます。郵便屋さんになりきった年長さんは、年中や年少のお客さんにとても優しく丁寧に関わっていました。幼稚園特製の郵便屋さんの帽子をかぶって配達している姿は、「はがきをちゃんと届けたい」という使命感と喜びに満ち溢れて颯爽としています。
 「ゆうびんやさんごっこ」の活動は、年長の子どもたちの成長を実感できる活動です。一人一人の成長は、活動の中のいろいろな場面で、いろいろな姿となってあらわれます。その姿が見られたときは本当に嬉しく思います。そんな年長の子どもたちのたくましい姿、優しい姿を見ながら、年少や年中だった頃の姿を思い浮かべ、職員皆、感慨深さひとしおです。
 さらに、「年中や年少の子どもたちも、やがて郵便屋さんとして活躍する日が来るのだなあ」と、職員はその成長を楽しみにもしています。年中や年少の子どもたち自身も、年長のお兄さんやお姉さんへのあこがれを抱いたことでしょう。あこがれは、きっと、成長への大きな力となると思います。


【1月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

新しい年を迎えて


 横浜では、晴天の続くさわやかな年始となりました。凛とした空気の中、園庭から眺める富士山が、一段と美しく感じられます。
 新しい年が、子どもたちとご家族の皆様にとりまして、幸多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 昨年のことになりますが、二学期の終業式は、久しぶりに全園児がホールに集まりました。そして、二学期にみんなで仲良く力を合わせ、いろいろなことを頑張ってきたことなど振り返りました。終業式の最後に、毎年恒例のサンタクロースが登場しました。昨年度も感じたことですが、サンタクロースに対する子どもたちの反応は、学年によって多少異なります。少しきょとんとした表情を見せた後、笑顔で喜んでくれた年少さん、すぐにニコニコ盛り上がって喜んでくれた年中さん、そして年長さんはサンタさんの登場にも慣れたもので、大いに喜び楽しんでいましたが、「あれ?誰だろう?」「あっ!サンタさんもマスクしてる!」と反応している子どももいました。
 とにかく、サンタクロースは、子どもたちにとって特別な存在であることに、違いはないようです。

 終業式の少し前、園庭で、子どもたちとおしゃべりをしていました。話題はサンタさんのことでした。どの子も、サンタさんがお家に来ることにワクワクしているようです。すると突然、ある子が、「園長先生のお家にもサンタさん来る?」と質問しました。内心「えっ?!」と思ってしまいましたが、気を取り直して「うーん、どうかなあ…?」と答えました。後で、もっともっと夢のある返事をするべきだったと、つくづく反省しました。

 緑幼稚園の子どもたちには、豊かな気づきや感性、ユニークな発想、そして優しさがいっぱいです。そんな子どもたちが、今年も、心から安心して、いろいろなことに楽しみながら取り組み、心豊かに成長していけることを願っております。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


【12月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

緑幼稚園の音楽会


 時折ふく冷たい風に、冬の訪れを感じる今日この頃となりました。
 でも、子どもたちは寒さもなんのその、元気いっぱい外遊びを楽しんでいます。

 12月9日・10日の音楽会に向けて、オペレッタや劇あそび、合奏やお歌などの練習を、どのクラスも頑張って進めています。
 ご家族の皆様や他のクラスのお友だちの前で発表することも意識しながら、練習に取り組んでいます。
 緑幼稚園の音楽会の練習は、上手に仕上げることだけに重点を置いているわけではありません。緑幼稚園らしい特徴があるのです。
 まず一つめの特徴は、発表内容に「子どもたちの思いやアイデアを盛り込んでいくこと」です。学年の発達段階によって盛り込み方は様々です。どんな役が必要か、振り付けはどうしたらよいか、舞台のセットはどんな感じでつくったらよいか……等々、子どもたちのユニークな発想がいかされていきます。例えば、年長さんの合奏の途中で各打楽器にスポットが当たる部分がありますが、「どんな音やリズムにしたらよいだろう」「動きを工夫してこんな動きをつけてみたらどうだろう」等、子どもたちがいろいろ考えました。また、どの学年も発表作品を選ぶ際には、担任がはじめから全てを決めてしまうのでなく、前段階として、いくつかのお話を読みきかせたり、いくつかの劇あそびを経験させたりしながら、その中で、子どもたちが興味や関心を強く抱いた作品を選んでいきます。
 二つめの特徴は、毎回の練習で「楽しむ」ことを大切にしているところです。表現の内容そのものを楽しむ、前よりできるようになったことや上手になったことを実感して喜び楽しむ、友だちと力を合わせてできたことを楽しむ等々、いろいろです。
 子どもたちは、このように練習を楽しみながら音楽会への意欲を高めていっています。練習を見に行くと、子どもたちが目を輝かせて得意気に自分たちのオペレッタや劇のこと、自分の役のこと等、お話ししてくれます。
 音楽会が、子どもたちにとって、かけがえのない経験となることを願っています。


【11月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

季節を楽しむ


 10月2日(土)の運動会では、保護者の皆様から子どもたちに温かい応援をいただき、大変ありがとうございました。子どもたち全員がそろっての練習は、なかなか出来ない状態でありましたが、子どもたち一人一人、力を発揮し、楽しむことが出来たと思います。
 12月9日・10日には、音楽会を開催する予定です。今度は音楽会に向けて、クラスのみんなで力を合わせて練習を進めていきます。

 ある日の朝、子どもたちが、「先生、富士山!」「真っ白!」「雪が降ったんだよ!」と、目を輝かせて教えてくれました。そういえば、去年も同じように、富士山の初雪景色を、子どもたちと一緒に見たことを思い出しました。

 後日、年少の子が、職員室にいる私のところに、ある1冊の本を見せに来てくれました。「いろがかわった」という題名の本です。紅葉した木々、モミジやイチョウの葉、柿・からすうり・やまぶどう・コナラなどが色づいていく様子の写真がたくさん載っていました。「綺麗だねえ!」と思わず感激しました。きっと、その子もその本を見て感動したのでしょう。わざわざ伝えに来てくれたことが、とても嬉しく、微笑ましかったです。

 年少のみんなが、コスモスを、色画用紙やクレヨンで表現しました。年少のある子どもに、「コスモスのお花、上手だねえ。」と声をかけたら、「うん!」と元気よくお返事した後、「でも、枯れちゃったんだよ……。」と、ちょっとしょんぼりしていました。どうやら、作品を作るために、担任の先生が、お部屋に持っていった一輪のコスモスのことを言っているようでした。そこで、コスモスが咲いている花壇に一緒に行き、「まだ一杯咲いているよ。これからもきっと咲くよ。」とお話しすると、「本当!?」と、目を輝かせていました。

 緑幼稚園の子どもたちは、その季節ならではの自然の変化を感じ、楽しむことが、とても上手です。子どもたちのそんな様子を、頼もしく嬉しく思います。


【10月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

運動会に向けて


 8月の夏期保育から9月にかけて、コロナウイルス感染防止のための午前授業や分散登園などへのご理解・ご協力をいただき、心から感謝申し上げます。
 9月いっぱいで、緊急事態宣言は解除されることになりましたが、幼稚園では引き続き、感染防止に向けての取り組みを行ってまいります。保護者の皆様にも、引き続きご協力のほど、よろしくお願い致します。

 9月に入ってから、子どもたちは、運動会に向けての練習に、少しずつ取り組んできました。この状況下での運動会の実施につきましては、実施の可否も含めどうあるべきか、いろいろな観点から検討致しました。運動会という行事を通して、子どもたちが経験できること・得られることが、これからの子どもたちの成長により良い影響を与えてくれるであろうという期待と、幼稚園での、今この時の子どもたちの元気な姿を、保護者の皆様にも、是非ご覧いただきたいという考えから、開催を決めさせていただきました。実施に際しては、保護者の皆様に、ご協力いただくことが多々ございますが、安全安心な運動会の実施に向けて、ご理解のほど、よろしくお願い致します。
 9月14日からは、分散保育での練習となりました。保育者は、登園している子どもたちが半数であるという状況で練習を進めることに、いろいろと工夫を強いられていました。半数であるからこそできることを取り入れながら、子どもたちが練習を楽しめるように努めてまいりました。
 子どもたちは、自分たちの練習に取り組むだけでなく、他の学年の練習の様子を見る機会もあります。特に年長のお兄さんやお姉さんの演技やリレーは、年中や年少のみんなのあこがれです。「ぼくも、リレーやってみたい!」「年長さん、上手!」「かっこいい!」と、目を輝かせていました。また、練習の中では、「お友だちと力を合わせる」「お友だちと動きを合わせる」など、集団で取り組んでいることを意識する機会が多くあります。自分の頑張りだけでなく、お友だちの頑張る姿を目の当たりにすることは、子どもたちの大きな励みになります。

 実りの秋10月、運動会をはじめ、子どもたちが「楽しかった!」「頑張った!」と思える一日一日であるよう、職員一同、努力してまいります。
 今月も、どうぞよろしくお願い致します。 


【9月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

夏期保育・二学期保育について


 夏休みが終わり、本日から、夏期保育がスタート致しました。今年もコロナウイルス感染拡大が心配される状況下での夏休みとなり、各ご家庭では健康管理に何より留意されながら、日々過ごされていたことと存じます。

 緊急事態宣言が発令され、また横浜市内等の公立学校が夏休みを延長している中、本園の対応について検討してまいりましたが、感染防止を一層徹底しつつ、ご家庭のご判断を優先していただく自由登園で、夏期保育及び二学期の保育を、開始することと致しました。
 幼稚園は感染防止に向け、消毒の徹底、パーテーションの活用、熱中症を考慮しながらの換気と空気清浄機の利用、密を避けること、職員の健康管理の徹底、保育内容や行事内容の一部変更等、行ってまいります。

 保護者の皆様にもご理解・ご協力をいただくことがいくつかございます。登園を希望されるお子様が、安全かつ安心して楽しく過ごせますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 また、登園をされないお子様につきましても、登園後、困ったり不安を感じたりすることのないよう、十分に配慮してまいります。

 ご不明な点等ございましたら、遠慮なくお問合せください。


【7月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

笑顔であいさつ


 早いもので一学期も最後の月を迎えます。七夕の飾りをつくったり、もうすぐ始まる水遊びのお話を聞いたり、収穫した夏の野菜を食べたり、幼稚園の中でも、夏を感じる活動が増えてきました。

 5月から6月にかけては、保育参加・個人面談・給食試食会等、幼稚園での様子をお知りいただく機会をもたせていただきました。ご多用な中、本当にありがとうございました。
 特に保育参加は、今年度初めての試みでしたが、お一人30分という限られた時間の中で、その日その時間の予定で保育内容も様々でしたが、いかがでしたでしょうか。いろいろご支援もいただき、大変感謝申し上げます。お気づきのこと等ございましたら、どうぞ忌憚なくお伝えください。

 職員は、毎日の保育活動の様子や、子どもたちの反応などを振り返りながら、詳しく記録し、次によりよくいかすためにどうしたらよいかを考え、さらに工夫するということを、日々行っています。その記録は私も確認しますが、ここ最近、「クラスみんなでゲームを楽しんだり、クラスみんなで活動を楽しんだりすることが、よくできるようになった」という内容の記録が目立ってきました。クラスのお友だちを仲間として意識し、上手にコミュニケーションをとったり、保育者の話をきいて内容を理解した上で行動したりすることが、子どもたち一人一人よくできるようになってきたのだと考えます。そんな子どもたちの成長を、とても嬉しく思います。

 ところで、毎朝、登園してくる子どもたちに「おはよう」とあいさつをすると、「おはよう」と笑顔であいさつを返してくれることが増えてきました。中には、遠くから私のことを見つけて、「おはよう!」と大きな声であいさつする子どももいます。また、「おはよう」という言葉はまだ言えなくても、明るい笑顔を見せてくれる子どももたくさんいます。それらの笑顔からは、今日の幼稚園での生活に対するわくわく感や、また今朝も「会えたね」という、緑幼稚園で過ごす人同士の親近感が感じられ、とても嬉しくなります。
 子どもたちから、そんな素敵な笑顔の挨拶を受ける度に、挨拶とは、挨拶する相手に心を込めて、「今日もよろしくね」とか、「今日も一緒に仲良く過ごそうね」などと、相手に思いを伝えるものだなあということを、改めて実感させられます。
 このように、子どもたちの純粋で誠実な姿から、教えられることが、いろいろあります。
 また明日の朝も、子どもたちとあいさつし合えることを、楽しみにしています。

 今月も夏まつりへのご参加(年中・年少)や、夏のお楽しみ会の送迎(年長)等、保護者の皆様にご協力をいただくことがございますが、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


【6月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

できたよ!見て!


 もうすぐ梅雨入りを迎えます。梅雨になると雨の日が続き、お外で活動したり遊んだりする機会が少なくなると思われます。でも、緑幼稚園の子どもたちは、いつでもどこでも、いろいろなことを発見したり工夫したりしながら、元気いっぱいに過ごせることと期待しています。

 5月14日には親子遠足、17日には一日動物村(保護者のご参加は年少学年のみ)などの行事に、保護者の皆様にご参加・ご協力いただき、大変ありがとうございました。
 保育参加や給食試食会は現在継続して実施させていただいております。また、6月には、個人面談も予定しております。
 保護者の皆様には、ご多用な中、大変恐縮ではございますが、引き続きご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。

 あるクラスのお部屋に入り、子どもたちが画用紙の上に、色紙で「おうち」を制作している様子を見ました。この制作活動には、色紙をある一点に向けてきちんと折り合わせること、のりを使って貼り付けること、色紙でつくった「おうち」からイメージできるものを自由にクレヨンで描いていくこと等、いくつかの内容があります。イメージは一人一人様々です。ドア、窓、花、お日さま、雲、風、池(?)、自分、家族、生き物、長い階段等々、いろいろありました。実際に自分の「おうち」の近くにある畑とそこで収穫している野菜を描いている子どももいました。煙突を描いている子どもが多かったのは(煙突が2本立っているおうちもありました)、担任の先生が、ちょうどサンタさんのことを話した後だったからかもしれません。子どもたち一人一人がイメージをふくらませ、まるでストーリーをつくっているかのようでした。
 「ぼくのおうち見て!」「私のおうち見て!」と、目を輝かせながら子どもたちがアピールしてくれました。みんな、自分が制作した「おうち」に大満足なようです。

 園庭の鉄棒の前を通ろうとしたら、とっても上手に逆上がりをしている子どもがいたので、思わず「上手だね!すごい!」と声をかけました。すると、ほかの子どもたちも「見て見て!」と自分の出来る技を披露してくれました。必死で鉄棒にぶら下がっている子ども、飛び上がってお布団干しのように体を曲げている子ども、完成はしていないけれど一生懸命逆上がりにチャレンジしている子ども、連続前回りをしている子ども等々、ここでも次々アピールしてくれました。どの子も、自分の技に自信を持っているようです。
 そのうちに、ある子どもが、グイっと私の手を引いて、鉄棒からタイヤコーナーまで連れていってくれました。到着すると、その子どもは、タイヤが埋め込まれている斜面の下から上まで一気にのぼりました。上までのぼり切ったところで「見て!のぼれたよ!」と満面の笑みを見せてくれました。

 幼稚園の活動や遊びの中で、子どもたちの「できたよ!」「見て!」のアピールはいっぱいです。その一つ一つに、「すごいね!」「頑張ったね!」と声をかけて一緒に喜び合うことで、子どもたちが一層自信と次への意欲を高めていければと願っています。


【5月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

遊び


 「子どもたち、すごいんですよ!」と、ある職員が笑顔で嬉しそうに話し始めました。
 何がすごいのかというと…、それはコロボックル広場でのことです。年中組の子どもたちが、広場の空間を利用し、映画館をつくって楽しんでいたそうです。コロボックル広場に面したプールの横の段差を観客席に見立てて、スクリーンはテーブルを立てて作っていたそうです。映画館に行ったことがある子どもがいたのでしょうか?
 ポップコーンもあったそうです。そう言えば、食べ物は、子どもたちが遊びの中でよく作っています。お外だとお砂や葉っぱなどで…、お部屋だとおもちゃで…。私もいろいろな食べ物をよくごちそうになります。
 そのうちに、ある子どもが、コロボックル映画館のスクリーンに、影がうつることに気がつき、そこからみんなの興味や関心は、さらにひろがっていったのだそうです。
 その職員は、子どもたちの視点のユニークさと発想のひろがりに、とても感心していました。

 子どもたちは遊びの中で、いろいろなことに気づき、いろいろなことと結びつけ、いろいろなことを考えて工夫します。素直で純粋な心を持つ子どもだからこそのユニークさや豊かさに、感心させられることが多々あります。
 「入―れーて」「いーいーよ」とか、「貸―しーて」「いーいーよ」などのやりとりから始まって、遊びの中で、子どもたちのコミュニケーションも増えていきます。新年度になってまだ一月ですが、新しいクラスのお友だちとだけでなく、違う学年のお友だちと遊ぶ姿も、よく見られるようになりました。
 今月も、子どもたちが、心も体も元気いっぱいに遊べるよう、支援していきたいと思います。

 後になりましたが、4月23日(金)には、大規模地震発生を想定しての引き取り訓練へのご参加、大変ありがとうございました。
 5月から6月にかけては、親子遠足・動物村(保護者の皆様のご参加は年少学年のみ)・保育参加(保育参観)・給食試食会・個人面談(6月後半)など、保護者の皆様にご参加・ご協力いただく行事等を多く予定させていただいております。
 ご多用の中、大変恐縮ではございますが、どうぞよろしくお願い致します。


【4月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

笑顔いっぱい


 色とりどりに咲く花々の鮮やかさに、春の訪れを感じる今日この頃となりました。いよいよ新学期がスタートいたします。

   お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。

 幼稚園への入園、一つ上のクラスへの進級で、子どもたちはワクワク、ドキドキした気持ちでいっぱいなことでしょう。大きな空とさわやかな風を感じる自然豊かな環境の中で、様々な体験をとおして、子どもたちは、いろいろなことに気づき、感じ、そして工夫していく力をつけていくことと思います。
 子どもたちの気持ちを大切に受け止めながら、子どもたちが安心して笑顔いっぱいに過ごしていけるよう、教職員一同、日々の保育に努めてまいります。
 保護者の皆様には、ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


【3月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

輝く


 「海の中、泳いできたよ!」目を輝かせて、年中の子どもが報告してくれました。年長の子どもたちが、卒業を前に、共同制作に取り組んでいます。お部屋の前の廊下全体をダイナミックに使って、大小の魚、イカ、エビ、タコ、ペンギン、海藻等々、迫力満点に海の中を表現しています。先程の年中の子どもは、その廊下の「海の中」を楽しんできたようです。

 ある日の朝のお遊びの時間のことです。その日は、一際、空気が冷たく感じられる寒い朝でした。年長の子どもが、「霜柱があったよ」と教えてくれました。「歩いたらサクサクした?」と尋ねてみたら、「歩かないよ!見てただけ。こわれちゃうもん。」「でも、ちょっとだけ、そーっとさわってみた。冷たかった!」と笑顔で答えてくれました。「そうだね。本当にそうだね。」と心から思いました。

 年中の子どもたちが、「おみせやさん」を開きました。「さくらべんとう」「ケーキやながれぼし」「まくどなるど」「たんぽぽずし」の4店舗がオープンしました。1日目は年少のお友だちを招待し、2日目は年中の子どもたち同士でお買い物をし合いました。商品のリアルさにびっくりしましたし、子どもたちがお店の様子や店員さんの言動をとてもよく観察し、店員さんになりきっていることにも大変びっくりしました。
 当初2日間の予定でしたが、ここで終わらないのが緑幼稚園の子どもたちです。自主的にお金を作って、残っている商品のお買い物をさらに楽しみました。
 当初は、活動に参加する予定のなかった年長の子どもたちも、お金を作って自主的に参加し始めました。幼稚園全体で盛り上がり、とことん楽しみました。

 緑幼稚園の子どもたちは、遊びの中で、いろいろなことに気づき、いろいろなことを感じ、いろいろなことを考えて工夫します。そして、遊びの中で、友達や先生とたくさん関わります。緑幼稚園の子どもたちは、楽しむことがとても上手です。楽しんでいる子どもたちの笑顔は、きらきらと輝いています。

 今年度も、残すところ一月あまりとなりました。今年度はコロナウイルス感染防止の対応をさせていただくために、例年とは異なることが多々あり、皆様には、ご理解やご協力をたくさんいただきました。心より感謝申し上げます。
 年長学年は卒園及び小学校入学に向けて、年中・年少学年は進級に向けて、子どもたちの心の準備がしっかり出来るよう、職員一同努めてまいります。
 今月もどうぞよろしくお願い致します。


【2月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

あこがれ


 来週には立春を迎えます。まだまだ、朝夕の風は冷たいのですが、陽だまりの暖かさに、少しずつ春の訪れを感じる今日この頃です。

 1月18日から、恒例の「ゆうびんやさんごっこ」が始まりました。年長のみんなが郵便屋さんになり、子どもたちが書いたはがき(緑幼稚園特製の通常より大きめのはがきです)を、お友達に配達してくれます。「ゆうびんやさんごっこ」がスタートする時に、郵便屋さんは、年中や年少のお友達を年長のお部屋に招いて、はがきの販売もしました。郵便屋さんになりきった年長の子どもたちは、年中や年少のお客さんに、とっても優しく丁寧に販売していました。幼稚園特製の郵便屋さんの帽子をかぶって配達をしている年長さんは、はがきをちゃんと届けようという使命感を持ち、意気揚々としています。そんな年長のみんなの姿は、年中や年少のみんなにとって、あこがれの存在です。
 郵便屋さんの活躍のお陰で、「ゆうびんやさんごっこ」を通して、子どもたちは文字への興味を高めたり、お話しするという方法とは違ったコミュニケーションの仕方を楽しんだりしています。

 年少のクラスで、お当番活動が新たに始まりました。それに先だって、年中や年長のクラスに、お当番活動の実際を見学に行きました。年少の子どもたちが、お当番活動への意欲を高めたことはもちろんですが、年下のお友達に伝える側の立場に立つ経験のあまりなかった年中の子どもたちも、張り切っていました。4月から年長になるという自覚を持つきっかけになったようです。

 緑幼稚園では、様々な活動の中や、日常のお遊びの時間で、学年を超えた関わりを持つことが頻繁にあります。このような関わりの中で、年下の子どもたちは、お兄さん・お姉さんへのあこがれを持ち、これからの自分たちの目標をイメージします。また、年上の子どもたちは、年下のお友達に何かを伝えたり、支えたりすることで、年上としての逞しさを持ちます。
 これらは共に、子どもたちの成長に、とても大切なことであると考えます。

 2月は、保護者の皆様と担任との個人面談を予定しております。お子様の成長にとって、意義のある面談になるよう、願っております。
 今月も、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。


【1月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

成長


 新しい年が始まりました。明けましておめでとうございます。
 今年が、子どもたち、並びにご家族の皆様にとりまして、幸多き年となりますよう、心より願っております。本年も、どうぞよろしくお願い致します。

 再び、緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルス感染への不安が高まりますが、本園では引き続き、感染予防への取り組みをしっかり進めてまいります。また、保護者の皆様にも、健康観察のお願いをはじめ、3学期もご理解・ご協力をいただくことがあると思います。あわせて、よろしくお願い致します。

 さて、昨年のことになりますが、12月8日と9日の両日、音楽会を開催させていただきました。ご家族の皆様には、子どもたちが発表する姿をご覧いただき、また温かい拍手もいただき、大変ありがとうございました。
 子どもたちは当日の発表をよく頑張っていましたが、当日を迎えるまでにも、子どもたちは様々なことを経験しました。それは、練習をするということだけでなく、(発表した劇のほかにも)いくつかの劇遊びを体験したり、セットを考えたり、セットを作ったり、衣装を考えたり、振り付けを考えたり、お話の中に出てくることを実際に体験したり……、実に様々なことに取り組みました。その中で、子どもたちの「チームワーク」は、とても強くなっていきました。また、「お友達から学ぶ」「お友達から刺激を受ける」ということも、子どもたちはたくさん経験しました。なかなか大きな声が出せなかった子どもも、他のクラスのお友達が、ホールでリハーサルをしている姿を見て、イメージをつかみ、大きな声を出して、堂々と自信を持って出来るようになりました。音楽会は、子どもたちをとても豊かに成長させてくれました。
 音楽会が終わった後も、発表したオペレッタや劇遊びなどのお歌やセリフが、園内のあちらこちらから、しばらく聞こえてきました。衣装を身につけている子どももいました。音楽会の余韻を味わって楽しんでいるようで、とても微笑ましく思いました。

 同じく2学期のことになりますが、最後の日に終業式を行いました。例年ですと、ホールで全員が集合して行いますが、密を避けるため、私が各クラスのお部屋をまわり、子どもたちに話をしました。その時に、サプライズで、サンタクロースさんにも同行してもらいました。年少のみんなは、サンタさんの姿を見て、あまりにもびっくりし過ぎて、両目を大きく開いたまま、しばし、ぼう然としていました。年少のみんなは、緑幼稚園のサンタさんに初めて会ったからですね。しばらくしてから、「サンタさんだあ!」と笑顔で喜んでくれました。年中さんは、ほとんどのお友達が2回目なので、少し慣れていたためか、ニコニコ笑顔で、サンタさんの登場を大喜びしていました。年長さんは、サンタさんの正体に気がついている子どもも少なくないようでしたが、その上で、このサプライズを楽しんでいるような温かく和やかな雰囲気でした。想定していた以上に、学年により反応が違ったので、ちょっとびっくりしてしまうと同時に、ここでも子どもたちの成長ということを感じました。

 今年1年、いろいろな場面で、子どもたちの成長した姿を見ていけることを、とても楽しみにしております。


【12月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

感謝


 11月6日の親子遠足には、保護者の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。お陰様で、子どもたちも安心して楽しく活動することが出来ました。

 さて、早いもので、今年も残すところ後一月となりました。
 今年は、新型コロナウイルス感染予防という、今までにない対応を迫られる中での保育となりました。保護者の皆様には、感染予防のために、様々なところでご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

 11月23日は勤労感謝の日でした。年長の子どもたちが、普段お世話になっているご家族の皆様に、感謝の気持ちを込めて可愛い飾りを作成しました。幼稚園の職員にもプレゼントしてくれました。後、4か月で卒園し、小学校へ入学する年長の子どもたちは、ここのところまた一段と逞しくなってきました。『感謝』という言葉の意味をしっかり理解し、実感できているようです。

 10月には、お芋ほりで、村田農園の村田さんご夫妻にお世話になりました。
 子どもたちが楽しくお芋ほりを体験できるように、毎年たくさんのお芋を育ててくださっています。当日も、笑顔で子どもたちを迎えてくださいました。
 11月17日には、緑警察署の方と神奈川県警本部の方が来園してくださり、みんなが交通事故にあわずに安全に過ごすことが出来るよう、子どもたちに、わかりやすく丁寧に教えてくださいました。
 11月19日には、年長・年中の子どもたちが、「ひかりの実」アートツリーの製作を体験しました。京都在住のアーティスト高橋さんや、緑区役所等のスタッフの方々が来園され、緑区で生産されている浜梨の果実袋に、好きな人の笑顔を描きました。描き上がった果実袋の中にライトを入れて、お部屋を暗くして、みんなで「ひかりの実」を楽しみました。幻想的で素敵な光景に、子どもたちから「わー!」と歓声が上がりました。

 ご家族の皆様、そして子どもたちの成長を支援してくださる多くの人々のお力で、子どもたちは心も体も健やかに育っています。心から嬉しく思うと共に、感謝の気持ちで一杯です。そして、私たち職員一同も、子どもたち一人一人が豊かに成長できるよう、一層の努力をしていかなければと切に思います。


【11月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

歌を楽しむ


 ある日の朝、久しぶりにくっきり見えた富士山の山頂が、雪で白く覆われていました。「あっ!富士山!」「雪だね!」「本当だ!」と言いながら、子どもたちと一緒に眺めていました。少しずつ、秋の深まりを感じる今日この頃です。

 緑幼稚園では、毎日の朝の会で、どのクラスも歌を歌います。子どもたちの元気で明るい歌声を聴いていると、とっても和やかな気持ちになります。
 ちょうどこれからお歌の時間が始まるというタイミングで、年少組の教室に入ってみました。「いぬのおまわりさん」や「ふしぎなポケットは」は元気よく、「こおろぎ」は優しい感じで、みんな楽しそうに歌っていました。とてもびっくりしたことに、ピアノの前奏・間奏・後奏のメロディーまでしっかり覚えていて歌うことが出来ているのです。「このお歌が大好き!」という気持ちがすごく伝わってきました。
 年中組が、秋の自然を見つけるお散歩に出かけた時には、「さんぽ」をみんなで歌っていました。「さかみちー、トンネルー、くさっぱらー」と歌詞に出てくるのですが、実際にちょうど坂道にさしかる所でしたので、「あっ、坂道だ!」と、みんなで笑ってしまいました。
 年長組になると、ぐっとレパートリーも増えてきますが、「さんぽ」も大好きな1曲のようです。年長さんは、フレーズとフレーズの間に、オリジナルのセリフを入れて楽しんでいました。
 お帰りの時には、どのクラスでも、子どもと担任が一対一で、手をとり合って、顔を見合って、「あんころもちのうた」を歌います。「さよなら あんころもち またきなこ」という歌詞の、短い歌ですが、「今日も1日楽しく過ごせてよかったね。頑張ったね。また明日ね。」という思いを込めて、この歌でさよならのご挨拶をします。
 緑幼稚園では、「歌あそび」の正課の講師の中村先生、同じく「歌いましょう」の講師の瀧川先生にもご指導いただきながら、生活の中で、歌をたくさん歌います。クラスのみんなで一斉に歌う時はもちろんですが、いろいろな場面で、子どもたちが自然に歌を口ずさんでいることもよくあります。歌を楽しめる子どもたちをとても微笑ましく思います。

 保護者の皆様には、親子遠足をはじめ、今月もご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。


【10月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

運動会に向けて


 先日、「ねえねえ、見て―!ほら!」と、ニコニコ笑顔の子どもが、手のひらのどんぐりを見せてくれました。園庭のベンチに座って空を見上げている子どもがいましたので、「何を見ているの?」と声をかけると、「違うの」と言って同じポーズを続けていました。どうやら、気持ちよく吹いていた秋風を味わっていたようです。子どもたちは、秋の訪れをいろいろなところで感じています。

 9月から、全日保育や給食が始まりました。子どもたちは、今年度の学年での生活にもすっかり慣れてきましたし、クラスのお友達との仲間意識も強まってきました。

 そんな中、子どもたちは、10月3日の運動会に向けて練習や準備に取り組んでいます。運動会では、頑張り、達成感、お友達への応援など、当日に得るものが非常に大きいのですが、それと同じ位、当日を迎えるまでの過程においても、努力、工夫、励まし合いなど、いろいろなことを体験します。
 年少の子どもたちがお遊戯の練習で、踊る時に腕につけるキラキラの飾りを、一人ずつ先生から渡されました。みんなとても嬉しそうでした。飾りをつけて腕を上げる振りをすると、力強くピーンと腕が伸び、みんな得意気でした。
 年中のみんなが玉入れの練習をしていました。カラーチーム対白チームの対戦でしたが、練習の最初の方では、一つのチームの負けが続いてしまいました。「どうやったらたくさん入るかな?」「高くポーンと投げた方がいいんじゃない?」などなど、みんなで試行錯誤しながら練習を繰り返しました。
 年長のリレーは、練習とは思えないほど、みんな真剣で気合十分です。迫力ある走りぶりに、思わず他の学年の子どもたちも見入ってしまいました。リレーは走りだけでなく、コース・バトンなど、他にもいろいろな要素があります。当日も、一人一人が、自分の力を精一杯発揮してくれることを願っています。
 今年は、会場を飾る旗も子どもたちの手作りです。みんな、運動会への思いを込めながらつくりました。是非ご覧ください。
 今年度は新型コロナウイルス感染予防を考慮し、例年とは違う形式での運動会実施とさせていただくことになりました。ご家族の皆様には、ご理解・ご協力いただくことが多々ございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。


【9月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

2学期に向けて


 夏休みが終わり、8月25日から夏期保育が始まりました。
 久しぶりに会う子どもたちの姿は、少したくましくなっているように感じました。まだまだ、暑い日々ではありますが、元気いっぱい遊んだり活動したりする子どもたちの姿を、とてもまぶしく感じています。

 今年は例年より夏休みの期間が短く、また、過ごし方についても、いろいろと配慮しなければならない状況でした。子どもたちは、どんな夏休みを過ごしているかなと思っていましたところ、担任に届いた子どもたちからの葉書には、元気に過ごしている様子、工夫しながら楽しく過ごしている様子等々、思わず微笑ましくなる内容がいっぱいだったようです。葉書を書いたり投函したりするにあたっては、保護者の皆様にもご協力をいただいたことと思います。ありがとうございました。

 夏休み中、職員は1学期の振り返りをし、それをふまえて2学期、どのように保育を進めていくか検討しておりました。特に年長や年中の子どもたちは、園の行事などが昨年までと違うことに戸惑いや疑問を感じていることもありましたが、新型コロナウイルス感染症が流行していることを子どもたちなりに理解し、今の現実を受けとめて、その中で出来ることに楽しく取り組もうと前向きに頑張っている姿に感心させられました。また、年少は、分散登園から一斉登園という変化があった中でも、クラスのお友達のことをしっかり意識しながら、園の生活に慣れていくことができました。

 1学期の終わりには、保護者の皆様に、個人面談にご協力いただきました。ありがとうございました。限られた時間ではありましたが、担任と、お子様のことをいろいろと共有させていだけたことは、とても有意義でした。設定された面談の機会でなくても、ご相談等ございましたら、どうぞいつでもご連絡いただけたらと思います。よろしくお願い致します。

 2学期以降も引き続き、感染予防に向けての配慮や対応を考えていかなければならない状況ではありますが、その中であっても、子どもたちが、安全に安心して楽しく過ごせるよう、職員一同精一杯努めてまいります。
 引き続き、保護者の皆様のご理解・ご協力のほど、よろしくお願い致します。


【7月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

子どもと遊び


 夏至も過ぎ、梅雨の晴れ間には、夏に向かう気配を感じる今日この頃となりました。
 6月1日より、幼稚園を再開いたしました。保護者の皆様には、6月の分散登園・午前保育へのご理解と、お子様の健康観察や健康観察カードご提出のご協力をいただき、心より感謝申し上げます。子どもたちにとっては、久しぶりの園での生活、あるいは初めての園での生活となりましたが、一日一日着実に慣れながら、自分らしさを発揮して過ごせていました。

 園での生活の中には遊びの場面がたくさんあります。自由遊びで思い思いの遊びを楽しんだり、クラスのみんなで一緒に遊んだり、遊び方はいろいろです。
 あるクラスが、ぶらんこ遊びを楽しんでいました。幼稚園にあるぶらんこの数は限られていますので、もちろん全員一緒には乗れません。かわりばんこに乗るということや、一人一人が乗っている時間を平等にするためにみんなで数を数えるということ(ユニークなことに、最後におまけをつけるちょっとしたお歌も歌っていました)、そして安全に待つということなど、ぶらんこ遊びを通してお友だちと仲良く楽しく遊べるためのルールも身につけていました。
 お砂場遊びにも、子どもたちは夢中です。同じお砂場で、同じおもちゃを使って遊んでいますが、遊び方やつくっているものは様々です。2ヵ所の深い穴をひたすら掘っていた子どもは、最後に穴と穴を地下のトンネルでつなぎました。お友だちと協力し合って大きなお山の周りに川をつくり、先生にお水を流してもらって楽しんだり、おもちゃを使ってフルーツのお山をつくったり、まん丸のお団子をいくつも並べたり、柔らかい砂の感触を味わったり、お砂場にやってくるダンゴ虫を避難させてあげることに夢中になったり、そんな子どもたちの姿を、微笑ましく、そして頼もしく感じました。
 自由遊びの時、ベンチの所から、じっと景色を眺めている子どもがいました。私も園庭から眺める景色が大好きなので、声をかけてみました。その子は、横浜線が走るのを見るのが好きなのだそうです。その時ちょうど電車が来ました。一緒に電車を見てみると、まるでスケールの大きなジオラマを見ているような爽快な気分になりました。その子に教えてもらったこの楽しみ方は、緑幼稚園ならではかもしれません。

 これからも、子どもたち一人一人が、安心して、伸びやかに、心から楽しく、そして自分らしく過ごしていけるように、精一杯努めて参ります。
 引き続き、保護者の皆様の変わらぬご支援ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


【6月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

安心して楽しく


 4月の入園式・進級式に登園していただいた翌日から、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、休園の措置をとらせていただくこととなりました。保護者の皆様には、ご理解・ご協力をいただき、ありがとうございました。
 6月1日より、幼稚園を再開できることとなりました。園児の皆さんは長期間のお休みの後の登園をとても楽しみにしていたり、あるいは不安を感じていたり、いろいろな思いをもたれていることと思います。園児の皆さん一人一人に、丁寧に対応しながら、皆さんが安心して楽しく幼稚園で過ごせるよう、職員一同尽力してまいります。
 園児の皆さんの健やかな成長のためには、保護者の皆様と幼稚園との連携がとても大切なことと考えております。引き続き、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
 また、緊急事態宣言は解除されましたが、これからも新型コロナウイルス感染予防を考慮し、様々な対応を進めていくことが求められております。あわせて、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 幼稚園が休園している間、職員は、幼稚園再開後に向けて、いろいろな準備を進めておりました。その中の一つに、4月と5月が休園だったことを踏まえて6月の指導カリキュラムを作成する作業がありました。重点指導内容の一つに『言葉』という項目があります。例えば年少組では、「入れて」「貸して」「一緒に遊ぼう」などの言葉や挨拶・返事を、お友達や先生に言えるようにしていきたいということを話し合っていました。お友達へのこのような言葉かけや挨拶などから、人と人とのつながりが始まり、そして深まっていくと思います。4月や5月は、ご家庭で過ごされる時間が多かったので、ご家族の中でも、たくさんの言葉のコミュニケーションが図られていたことと思います。6月からは、いよいよ、お友達や職員とのコミュニケーションが始まります。園児の皆さんが、「お友達や先生に声をかけると楽しいな」という思いをもって、笑顔で安心して楽しく過ごせるように願っています。


【4月号】

緑幼稚園長 小倉早苗

笑顔いっぱい


 幼稚園の門を入るとすぐに、年長の子どもたちが昨年度植えたチューリップが、とても可愛らしい花を咲かせていました。心を和ませながら、園舎へ続く坂を上りました。
 後藤かをり園長の後任として、4月より緑幼稚園に着任いたしました小倉早苗と申します。子どもたち一人一人が心身共に健やかに成長できますよう、精一杯努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。大きな空と豊かな緑を見ながら、さわやかな風を感じる自然豊かな環境の中で、子どもたちは、様々なことに気づき、感じ、経験していくことと思います。
 幼稚園への入園、一つ上のクラスへの進級で、子どもたちはワクワク、ドキドキした気持ちでいっぱいなことでしょう。子どもたちの気持ちを大切に受け止めながら、子どもたちが安心して笑顔いっぱいに過ごしていけるよう、教職員一同、日々の保育に努めてまいります。
 保護者の皆様には引き続き、ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 尚、本年度は、入園式・入園進級式・始業式の変更や4月8日からの自由登園等、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、例年と異なる対応をさせていただきました。皆様には急な対応であったにも関わらず、ご理解・ご協力をいただき、ありがとうございました。


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1年の流れを、写真にてお送りします(写真毎で年度が違う場合がございます)。
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