園長からのおたより




 3月号




 2月号  たくさん食べてくれて ありがとう                    


  今日は卒園間近の年長さんだけ全員ホールに集まって、ケイタリングという形の給食を 
 頂きました。いともは、お弁当箱に盛り付けた給食を保育室で配ってクラスで頂いていま 
 すが、卒園を控えての一日、3クラス仲良く一緒に食べようということになりました。「 
 ケイタリングというのも出来ます」と給食センターの職員が勧めてくれたので、小学校の 
 給食の形と似ているところもあり、昨年から取り入れています。            
  今日のメニューは きなこ揚げパン・ミートソースにょっき・チキンナゲット・ブロッ 
 コリーとカリフラワーのソテイ・丸形チーズ・レーズン・牛乳でした。担任もエプロン、 
 マスク、頭覆い、ビニールの手袋という身仕度で揃い、給食センターから本園担当の職員 
 と調理員(昨年度は栄養士でした)がお世話役で来てくださいました。         
  子どもたちがカラフルなランチトレイを持って配膳台に並ぶと、担任とセンターの職員 
 がリレー式で次々に食品を盛り付けてあげます。お代わり自由のバイキング型もとり入れ 
 られていました。センターの職員からはじめに挨拶があったのですが、「朝、7時から給 
 食を作りはじめました。おいしい給食が出来るように一生懸命作りました。みなさんがお 
 いしいと言ってたくさん食べてくれるのが一番嬉しいです」と話されたので、私は感動し 
 てしまいました。思えば2年間ないしは3年間、週3回も給食を頂いてきた子どもたち、 
 


  みなさんは生きているねずみをみたことがありますか?ねこはみたことありますよね。 
 園長先生の家の庭を、白と黒の太った野良ねこがゆうゆうと歩いていたのですが、この頃 
 ぱったりと見かけなくなりました。どうしたのかな? 地下室をねぐらにしていたような 
 んだけれども、どこかへお引っ越ししたようです。そしてしばらくたったのですが、なん 
 とこの間、台所においていたさつまいもが、真夜中ねずみにガリガリかじられてしまいま 
 した。それから、りんごもかじられ、だいこんもかじられ、お豆の袋も穴をあけられてし 
 まいました。ねずみは人間の食べるものが大好物なのですね・・・ でもねずみはこわい 
 病気を人間にうつすことがあるので、ほうってはおけません。             
  昔から農家では倉庫にしまってあるお米や野菜をねずみにかじられないように、ねこを 
 飼っていました。ねこはじっと見張っていて、ねずみを見つけるとパッと飛びついて捕ま 
 え、ねずみを食べてしまうのです。ねこはねずみが大好物なので、ねこがいるとねずみは 
 お米や野菜に近づけない、人間は大助かりだったのです。               
  園長先生の家でも前は野良ねこが巣を作っていたので、ねずみは台所に近づけなかった 
 のでしょうね・・・ ぶちの野良ねこがお引っ越ししていなくなったので、ねずみが安心 
 して台所の食べ物を荒らすようになったのでしょう。たいへん困るので、園長先生の旦那 
 さんが、ペットショップへねこを買いにいきました。可愛いねこが来るといいなあと待っ 
 ているところです。                                


 おまけ・・・ねこがきたらねずみたちはどうするのかな?               
       ちょっとねずみの家を覗いていましょう。ねずみたちは相談の真っ最中です。

       「ねえねえ、この家にまた怖いねこが来るんだよ」            
       「そうだよ。毎晩、仲間がねこに食べられてしまう。怖い怖い、困った困っ 
       た。なんとかうまい工夫はないものか?」                
       「あるとも!いい考えがあるぞ。ねこが近づく前に、ねこから逃げればいい 
       んだよ。ねこの首に鈴を付けようではないか」              
       「なるほど、そうすればチリンチリンと鈴が鳴って、ねこのきたことがすぐ 
       分かるね」                              
       「それはうまい考えだ」                        
       ネズミ達は大喜びで、賛成しました。鈴もちゃんと用意しました。これさえ 
       ねこの首に付ければ、もう心配ありません。ところが困りました。     
       いったい誰が恐ろしいねこの首に鈴を付けるのでしょう?         
       「おお怖い!、ぼくはごめんだ」「わたしもいやよ」           
       ・・・ということでいい考えもなんにもなりませんでしたとさ・・・    
 




 1月号  ねずみとねこの話                            


  みなさんは生きているねずみをみたことがありますか?ねこはみたことありますよね。 
 園長先生の家の庭を、白と黒の太った野良ねこがゆうゆうと歩いていたのですが、この頃 
 ぱったりと見かけなくなりました。どうしたのかな? 地下室をねぐらにしていたような 
 んだけれども、どこかへお引っ越ししたようです。そしてしばらくたったのですが、なん 
 とこの間、台所においていたさつまいもが、真夜中ねずみにガリガリかじられてしまいま 
 した。それから、りんごもかじられ、だいこんもかじられ、お豆の袋も穴をあけられてし 
 まいました。ねずみは人間の食べるものが大好物なのですね・・・ でもねずみはこわい 
 病気を人間にうつすことがあるので、ほうってはおけません。             
  昔から農家では倉庫にしまってあるお米や野菜をねずみにかじられないように、ねこを 
 飼っていました。ねこはじっと見張っていて、ねずみを見つけるとパッと飛びついて捕ま 
 え、ねずみを食べてしまうのです。ねこはねずみが大好物なので、ねこがいるとねずみは 
 お米や野菜に近づけない、人間は大助かりだったのです。               
  園長先生の家でも前は野良ねこが巣を作っていたので、ねずみは台所に近づけなかった 
 のでしょうね・・・ ぶちの野良ねこがお引っ越ししていなくなったので、ねずみが安心 
 して台所の食べ物を荒らすようになったのでしょう。たいへん困るので、園長先生の旦那 
 さんが、ペットショップへねこを買いにいきました。可愛いねこが来るといいなあと待っ 
 ているところです。                                


 おまけ・・・ねこがきたらねずみたちはどうするのかな?               
       ちょっとねずみの家を覗いていましょう。ねずみたちは相談の真っ最中です。

       「ねえねえ、この家にまた怖いねこが来るんだよ」            
       「そうだよ。毎晩、仲間がねこに食べられてしまう。怖い怖い、困った困っ 
       た。なんとかうまい工夫はないものか?」                
       「あるとも!いい考えがあるぞ。ねこが近づく前に、ねこから逃げればいい 
       んだよ。ねこの首に鈴を付けようではないか」              
       「なるほど、そうすればチリンチリンと鈴が鳴って、ねこのきたことがすぐ 
       分かるね」                              
       「それはうまい考えだ」                        
       ネズミ達は大喜びで、賛成しました。鈴もちゃんと用意しました。これさえ 
       ねこの首に付ければ、もう心配ありません。ところが困りました。     
       いったい誰が恐ろしいねこの首に鈴を付けるのでしょう?         
       「おお怖い!、ぼくはごめんだ」「わたしもいやよ」           
       ・・・ということでいい考えもなんにもなりませんでしたとさ・・・    
 




 12月号  お芋掘りのそれから                          


  バザー委員さんっちの半年間にわたる懸命の活動のおかげさまで、園児も未就園児も  
 一日動物村を楽しみ、好天に恵まれたバザー「みどりっこまつり」で、子どもたちをはじ 
 めたくさんに方々に素敵な癒しの時間を届けて頂きました。あいにくの冷たい雨でしたが 
 役員さんたちのお手伝いを得て、八景島の水族館に遠足にも行きました。目白押しの行事 
 が忙しい中に意義深く、順調に進められています。10月下旬に行なった「お芋掘り」が 
 1か月にわたるさまざまな活動につながり、ようやく終盤に入りました。今や音楽会とお 
 餅つきに向けて一斉に活動に入っていますが、この活動はご家族にご覧いただくことでも 
 あり、今回はお芋掘りに焦点を当てて、クラスだよりから園児たちの活動をご紹介いたし 
 ます。また、お芋を育てていただいた農園への礼状も載せてみました。



  <うわー、大きな大きなおいもだっ!! 〜”おいも”に関連した活動がいっぱい〜>  

  @ 10月中旬『おいもごっこ』                          
     ごっこあそびがだ〜いすきなすみれ組さん。10月中旬のある日、おいも畑   
    ごっこをしました。担任が”おじさん”、子どもたちが”お芋の苗”に変身。   
    おいもの生長を身体表現し、おじさんに掘られたおいもたち。大笑いのひとと   
    きでした。

  A 10月下旬『どんなおいもに会いたい?(造形活動)』              
     上記の題目で、
       ☆ 想像を楽しみ、絵の具でのびやかに表現する              
       ☆ 活動をきっかけにお芋掘りへの期待を高める              
     ことをねらっておいもを書きました。大きなおいも、おしゃれをしたおいも、  
     何となーく自分に似た表情のあるおいも etc...               
     いい絵が沢山♪                              
   (おいもの絵本:「さつまのおいも」)                     
   (おいもの手あそび:焼きいもグーチーパー)                  
   ・「何にして食べたい?」と話していたら、”カレー”、”グラタン”、”ふか   
    し芋””スイートポテト”etc... 色々な声が聞かれました♪          

  B 10月27日(木)『おいも掘り』                       
     待ちに待った分、期待感も大きく実ったみんな。畑に行ったら、土の中のお   
    いもも大きくなっていました。”ショベルカーに変身!”して掘り始めますと   
    「先生、見て!」「大きいよ!」「何個もつながってるー!」と、感激するみ   
    んな。土の感触を嫌がる子もなく、無事おいもを掘りあげました。        
     「重いよ〜」と言いつつも、おみやげに持ち帰るため、必死に運んだみんな。  
    がんばったね。                               
   ・翌日「食べた?」と聞くと、いろんなメニューでおいしく食べたようで、よか   
    ったです。中には「土・日曜日に親子でクッキングして、パパにも食べさせて   
    あげるんだ〜」という子も! ほのぼのします。                

  C 11月4日『おいもパーティー 〜ふかしいも大会〜』              
     今年は焼き芋の実施が難しくなったので、電気式卓上スチーマーでのふかし   
    芋を楽しみました。村田農園でわけて下さった”人参芋”と”むらさき芋”も   
    食べてみようということで、わくわくしながら、待つこと30分ちょっと。甘   
    い香りが部屋中にたちこめ、うっとりするみんな(笑)。日数が経ち、お芋が   
    びっくりする程甘くて”おいしい!”、”甘い”と、大よろこび!! 人参芋・   
    むらさき芋の断面の美しい色・特徴的な味も感じました。            

  D 11月7日(月)『野菜のおなか 〜おいもなどを使ったスタンピング〜』      
     幼稚園には、農園で掘ったお芋の中に、小さな小さなものもあったので、遊   
    びにも使いました。「お芋のおなかはどんなかな?」と包丁でざっくり! ス   
    タンプして形が写し出されると子どもの表情もキラリ〜ン◇ そして「やって   
    みたい♪」 同様にオクラ・玉ねぎ・れんこん・ピーマン・マッシュルームの   
    断面もスタンピングしました。写し出される形に「うわ〜、すごい!」といっ   
    た様子で紙いっぱいに押しました。                      


              <お芋ほり♪ふかしいも♪>               

   山組さんと一緒にバスに乗り込んで、お芋ほりへ Let's Go!! 今年も村田農園さん  
  にお世話になりました。掘り始めると・・・さすが年長さん! 次々に芋を掘り出し  
  ていました。出てくるお芋の大きいこと!! なかなか掘りがいのある芋達でした!   
  畑ではコオロギを見つけたり、木になる柿を見つけたり、たくさん秋を感じることが  
  できました。                                  
   掘ったお芋をふかし芋にして、クラスで食べました。お芋は子どもたちと切ったの  
  ですが、「猫の手でおさえるんだよ!」「グーの手だよ」など、包丁の扱い方を知っ  
  ていて、声をかけ合う子がたくさんいました。お家でお手伝いしているのかな?    
  もちろん完食! たくさんおかわりをして、紫芋やにんじん芋も食べました☆     


              <勤労感謝のプレゼント作り>               

   11/23は勤労感謝の日ですね。「一生懸命お仕事してくれる人がいるからみん  
  なは暮らしていけるんだよ」と子どもたちに話し、プレゼントを作ることにしました。 
  おいもほりのさつまいもに絵の具をぬってスタンプし、『おいもくんしおり』を作り  
  ました。ぜひ使ってくださいね。                         


                  <お芋の話>                   

   あの大きいお芋を持ち帰った時はびっくりしませんでしたか?掘った子ども達もび  
  っくり&大喜びでした。予定時間よりも早く掘り終えた山組さん。さすが”年長”と  
  逞しく思いました。掘った芋を何日か天日干しした後、蒸かし芋にして食べました。  
  芋を洗うこと、包丁で切ることを体験した子ども達。「力入れないと切れないんだ。」 
  と発見した子もいました。蒸かし器がだんだんゆげで白くなる様もみました。人参芋  
  と紫芋も一緒に試食。「味が違うね。」「甘いね。」と食べていました。少々残った  
  のでおかわりを伝えると、「黄色芋ください。」の声。普通の芋のことを他の芋と同  
  様に色で言っていた子ども達でした。                       


               <村田農園様へのお礼状>                

   晩秋の候、被災地の吹雪の様子は身につまされますが、横浜は小春日和が楽しめて  
  ありがたいことです。村田様には薩摩芋の収穫後も、稲刈や脱穀、その他の農作業に  
  大忙しのことと存じます。寒空に農家の方たちのご苦労が思われます。        
   さて、今年もおかげさまでお芋掘りができました! 誠にありがとうございました。 
  立派な大きなおいもに子どもたちも先生たちも大喜びしておりました。その後、恒例  
  の焼き芋大会、市の指導で落葉集めが出来なくなったので、ふかし芋に変身したりし  
  たりしましたが、カリキュラムにより沢山の活動につながりました。どのクラス通信  
  にもお芋の話がでてきていますので、村田様にもお届けしたいと思った次第です。昨  
  年の音楽会ではあるクラスでは芋掘りを劇化して発表しており、劇中のおじさん(村  
  田さん)役もユニークで楽しかったのですよ。今年は自然界の放射能汚染で、秋を楽  
  しむカリキュラムが大幅に制限されたのですが、お芋が大活躍で埋めてくれています。 
  大切なお芋掘りが来年でも出来ますように、よろしくお願いいたします。奥様にもお  
  世話になりました。よろしくお伝えくださいませ。子どもたちの活動の様子をクラス  
  だよりでお伝えして、お礼に代えさせていただきます。向寒の折、お大事にお過ごし  
  くださいますように。                         かしこ  
                             平成23年11月18日  
                             緑幼稚園  菊池千賀子  





 11月号  秋を探して                             


  運動会が終わって20日になろうとしています。子どもたちは未だに余韻覚めやらずと 
 いうふうで、担任にせがんで、綱引きやら玉入れやらリレーをやって楽しんでいます。年 
 中・年少は大きい子たちの演技や競技に憧れの気持ちを持ってよく観ていたことが分かり 
 ます。来年になったら自分たちもこんなことがやれるんだという期待を持っているので、 
 ルールなどもたちまち理解して楽しんでいます。今年の朝の会では年中さんがお手本にな 
 って、全園児で「まるまる・もりもり」を踊る計画です。年中さんが立派にお手本を示す 
 のを讃え、みんなで楽しく踊ります。実はこうして来年度の運動会の用意が始まっている 
 のです。運動会も近く行なわれる音楽会も、園児の場合、急に取り組むということは無く 
 て、まずは興味や期待感を持つことから、いろいろ体験してみて、大勢の前で発表したい 
 という気持ちまで高めていきます。普段の絵本の読み聴かせから劇が生まれたり、楽器遊 
 びから合奏につながったりという自然な流れを大事にしています。子どもたちの発達段階 
 を先生たちがよく捉えているから可能なことで、実に綿密で遠大なカリキュラムによるも 
 のなのです。ご家族や大勢のみなさんに観ていただき、応援や褒めことばを頂くことが、 
 子どもたちの意欲につながることは言うまでもありません。今年の運動会もご家族の応援 
 誠にありがとうございました。お陰さまで子どもたちが一段と成長致しました。     
  さて、職員の方は運動会の翌日から、気持ちは次の行事に切り替わります。お芋掘り、 
 ふかしいも大会、遠足、動物村、おもちつき、音楽会と盛り沢山です。「秋を見つけよう」
 で園外保育の計画もあります。                           
  今年は原子力発電所の事故で、幼稚園の行事もいろいろ影響を受けています。先日お知 
 らせしましたが、降り積もった落葉には放射能汚染の危険があるとのことで、急遽落葉集 
 めは中止して「ふかしいも大会」に替えたり、子どもたちの秋探しも、落葉や木の実あつ 
 めは中止で、さて、秋はどこにあるのかしら?青い空の色、白い雲の形、吹きあげてくる 
 風の音、田畑の様子、柿の実などの食物 …… いろいろあるんじゃない?五感を研ぎ澄ま 
 せて先ずは先生たちが感じてみるのが大事と取り組んでいます。スポット的に高い放射能 
 が測定されているニュースも相次ぐなかで、園舎内外の測定も実施し、遠足の多摩動物園 
 でも自然物に触れない配慮や園外保育の場所探しなど、例年に無い心配で忙しいことです 
 が、なんとかすばらしい秋を子どもたちと安全に楽しみたいと検討を重ねています。ご家 
 庭でも配慮ある秋探しがなされていることと思います。子どもたちにはのどかに自然に愛 
 でさせたいものと、危機にさらされて強く思う昨今です。               





 10月号  待ち兼ねた秋が来ました! 運動会です!                 


  「暑さ寒さも彼岸まで」と言われてきましたが、あの猛暑が彼岸入りの20日になって 
 急に涼しくなったのには驚きました。前の週の暑さが続いたら、子どもたちの運動会練習 
 もちょっと可哀相と、秋の到来を待ち焦がれていたのでした。             
  涼しくなった自然界の驚異は、なんとコスモスが一夜にしてぐんと花数を増やし、他の 
 草花たちも鮮やかな深い秋色の花を咲かせているのでした。              
  子どもたちの成長にも自然界同様に天はリズムを与えてくれているようです。幼い子ど 
 もたちのなんと物覚えの良いことでしょう!昨日の今日は目を見張るような変容で、練習 
 の降下は目覚ましいものがあります。幼い子どもたちの内に秘めた伸びる力に、これも自 
 然の摂理と感動しているところです。                        
  運動会は、父母の会の役員さんたちはもちろん、保護者の皆様、地域の皆様のご協力を 
 いただいて、職員一丸となって子どもたちの心身の発達を促す、幼稚園の一大行事です。 
 地域の皆様のご協力ということでは、あまりお目に止まらないかもしれませんが、その一 
 つに、会場として山下小学校の校庭を毎年「体育の日」に幼稚園が使わせて頂けることも 
 あります。お陰で広々とした校庭でご家族の皆さんに観戦して頂けることを有り難いこと 
 と思っています。また、会場のご近所のみなさんには、休日の賑やかさ、騒音などを未来 
 を担う子どもたちのためにと、ご容赦いただいていることも、心に止めておきたいもので 
 す。感謝の気持ちで、反対に我が身の方が協力する立場になっても、自分も子どもの時代 
 があったと許容・協力することが出来れば、世の中はずいぶん住みやすくなることと思わ 
 れます。幼稚園バスがゆったりとした速さで走り、乗降にも幼な子のこととて素早くとは 
 いかず、といろいろはりますが、地域の理解とご協力のお陰様でやれていることも心にと 
 めて、感謝の気持ちを持てればお互い暮らしやすくなるのではと思われます。これは園バ 
 スのバス停留所はおしゃべりの声で近所迷惑とか、停車時間が長くていらいらするとかな 
 かなか苦情が絶えず、対応に苦慮するので思っていることです。            
  素敵な運動会、みんなで作り上げた宝物の運動会が、ゴミの放置とか、違法駐車とか、 
 ほんの一部の不心得で残念なことにならないようにしたいものです。注意された時によく 
 「あ、やっぱり駄目か」と返ってくるとか。「駄目か?」と思った段階で止められるよう 
 にお願いします。楽しい運動会を前にお耳に入れたくないことを書いて済まないことです。

  まもなくお手元に案内状などをお届けいたしますので、どうぞよろしくお願いいたしま 
 す。子どもたちのてるてる坊主への願いが叶いますように願っています。        





 9月号  夏休みが明けて                              


  連日夏日の暑い夏休みでしたが、お元気に過ごされましたか?夏季保育に入って急に涼し 
 くなり、雨も多く、楽しみのプール遊びができない日が続いています。お部屋で久しぶりの 
 お友達と昨日の続きのように遊んでいたり、夏休みの楽しかった日のことを先生に話したり 
 している様子が見られます。長いお休み中、子どもたちが事故にあったり大病をしたという 
 情報も無くて、みんな元気に2学期を迎えられたことを感謝しております。        
  夏休みの始めに年長さんのお泊り会、終盤に年少さんの夏祭りと年中さんの夕涼み会を行 
 ないましたが、おかげさまで目標達成の成果をあげて実施することが出来ました。実は計画 
 停電に備えて職員の発電機操作実地訓練をやったり、いろいろなバリエイションを想定して 
 例年に無い複雑な準備が必要でした。                         
  でも、夏祭りの始まりのときの年少さんの子どもたちの表情が、「えっ!」と思うほどに 
 固まってしまい、まるで知らない人を見るような目付きだったのが、おみこし、縁日と進む 
 につれて柔らかな笑顔に変わって元気になっていったので、大人の人混みの中、カメラを向 
 けられたりと緊張したこともありましょうが、2学期に備えて幼稚園を思い出してもらうた 
 めにも良い行事だったと考えています。先生たちはお店を一つ計画するにも、子どもたちの 
 反応を思い描いて、実に楽しげに準備を進めたのでした。                
  雨が今にも降り出しそうな空模様でしたが、念願叶って年中さんの夕涼み会の最後の花火 
 まで保ってくれたのもラッキーでした。雨もよいのじっとりとした暗い夜空には、花火が一 
 段と映えるようで、子どもたちの見惚れている様子がありました。            
  年長さんのお泊り会からは日が経ちましたが、こちらも雨が待っていてくれた感じで、今 
 年は不作だったので厚生部さんが購入にご苦労された西瓜も整い、楽しくスケジュールを進 
 められたのでした。最後になかなか割れなかった西瓜を担任が気合いよろしく一刀両断して 
 大歓声が沸き起こる場面もあり、一人一人ドキドキした経験で西瓜がよりおいしくなったよ 
 うでした。今年は夜中に具合が悪くなって早退した子もいなくて、なんと欠席ゼロ人という 
 素晴らしい記録が出ました。                             
  先生たちが行事を準備する過程はそれはこまごまと大変なものですが、子どもたちの喜ぶ 
 顔を思い、「○○ちゃんはきっと***なんて叫ぶと思うよ」とか言いながら夢中になって 
 進めています。それだけにやり遂げた時の成就感は担任ならではのものがあり、「終わった 
 ー」と学年で言い合っている様子は教師の醍醐味だろうなあとこれは園長の感慨です。   
  行事の多い2学期を迎えますが、職員も準備万端整えて臨みますので、保護者の皆様のご 
 協力をまたどうぞよろしくお願いいたします。                     

  私事ですが、東日本大震災の被災地に近い岩手県の遠野市に老姑を見舞いました。日常的 
 なことがいかに幸せなことかと、しみじみ思いました。                 
  3月末〜4月当初にかけて本園でも神奈川県私立幼稚園連合会の呼びかけに応えて募金を 
 行ないましたが、みなさまにご賛同いただき、93,550円という大金を送付することが 
 できました。被災地の幼稚園支援のために届けることができたとのことです。       




 7月号  6月の遊びから                             


  園庭での遊びではやはり砂場での遊びが大盛況です。靴を脱いで片脇に寄せ、裸足にな 
 って全身で泥んこの感触を楽しんでいます。白砂と黒砂を使い分けて団子づくりに熱中し 
 ている子、型にきっちり詰めてケーキを作っている子、「シチューでーす。ほら、実のと 
 ころは下に沈んでいるんだよ」と理科の実験を体験している子、数人でトンネルを掘り貫 
 通して歓声を上げている子たち、川を作ってひたすらバケツで水を流し入れ見入っている 
 子、仲間に入りたくてわざとトンネルを踏んづけて物議を醸している子、そのうち「入れ 
 て」「いいよ」の応答で一件落着。私はすっかりレストランの客にされてしまい、コーヒ 
 ーを、お団子を、ケーキを、シチューをと歓待されています。近ごろ目を見張る思いなの 
 は、子どもたちが遊びをやめて片付けたり、手足を洗ったりの切り替えが放送の合図で見 
 事にさっとできるようになっていることです。放送は騒音防止のため、端的なことばで、 
 繰り返し無しでやっていますが、子どもたちはちゃんと反応してくれるのです。当たり前 
 のようでも、一人一人様々な子どもたちなので、一斉に切り替わる様子には感動を覚えま 
 す。子どもたちの順応力と集団で学ぶ力というものでしょうか。            
  団子虫がどうしてかくも子どもたちの心を魅了してしまうのか?牛乳パックに何十匹も 
 捕まえては溜息ついて満足気に見せてくれます。団子虫の住み家はよく分かっていて、プ 
 ランターが乱雑に移動しているのは、団子虫探しの痕跡です。「園長先生は怖いの?大丈 
 夫だよ。ほら、まん丸くなっちゃって噛んだりしないから。」と丁寧に教えて貰っていま 
 す。「みんなでたいそう」で教わっている効果大なるものがあって、縄跳びもボール遊び 
 も鉄棒もよく遊んでいます。大縄跳びでは先生たちが縄の回し役で、年長さんなどはどん 
 どん跳んで入り、連続回数を競っています。年長のオープン活動で運動遊びを見ていまし 
 た。なんと、逆上がりは苦手な子が多いと認識していたのですが、回避しないで次々にや 
 っています。連続逆上がりの出来る子も多くて、中には全日本の体操の選手よろしく、体 
 に反動をつけてかっこ良く連続回転している子も居て、見惚れてしまいました。ふと気付 
 くと鉄棒の名人は断然女児に多いのです。体操の先生に話したら、「男児は遊びがサッカ 
 ーなどボールが多いからかもしれません」と。高鬼とか氷鬼とか、わらべ歌あそびとか、 
 クラスで経験した集団遊びも賑やかです。年長さんが取り組んだスライム遊びでは、はじ 
 めその感触に尻込みした子も居たようですが、たちまち虜になって、「グミの手袋だ。」 
 とか「蛙の手になった」などと素敵な表現が飛び出します。木工遊びも普段家庭でやる機 
 会が無いようで、金槌や鋸の扱いかたを呑み込むまでは大変でしたが、たちまち夢中にな 
 って汗だくで集中していました。参観日に日曜大工を設定したクラスでは、お父さんの腕 
 前にすっかり敬服の眼差し。おかあさんが「こんなに子どもがお父さんと密着しているの 
 を初めて見ました」とおっしゃったそうで、良い設定だったと喜んでいます。和紙に絵の 
 具を垂らしてにじみ絵を楽しんだり、切り紙では思いがけない模様が表れて驚嘆の声が上 
 がったり、七夕様が近いので、飾り付けに様々な手法を吃驚しながら体験しています。  
  梅雨空の下ですが、幼稚園では子どもたちの生き生きとした歓声が響いている毎日です。




 6月号  子どもと生きもの                            


  幼稚園に待望の子兎がやってきました。昨日から子どもたちにお目見えしているのです 
 が、毎日大勢の子どもたちに囲まれています。実は昨年、漏水で2羽の兎が続けて死んで 
 しまい、1羽きりになってしまったので、新入園児を迎えるまでになんとか可愛らしい子 
 兎を用意したいと思っていたのでした。初めての集団生活に「ママにあいたい」と涙ぐむ 
 子も、不思議に小動物には慰められるようで、兎やインコやかめなどと向き合っている間 
 に涙が乾いて晴れやかなお顔になっていることが多いのです。子どもならではの動物との 
 無言の会話が成り立っているように感じられ、いつも不思議に思ってしまいます。    
  やってきた子兎は「マロン」と「チョコ」、毛色からたちまち名がつきました。生後6 
 か月の女の子たちです。獣医さんの健康診断も受けた見るからに健康そうな元気者です。 
  主のような存在の「ちゃちゃまる」は、推定8歳の雄ですが、獣医の話によると兎の寿 
 命は普通5〜8年だそうですから、もう結構なお爺ちゃんです。ライオンラビットの血統 
 だそうで、もじゃもじゃの髭、立派なたてがみがいかにも古武士のような雰囲気です。緑 
 幼稚園では数年前に11歳まで長生きした「コロ」もいましたから、長生きしてほしいと 
 願っているところです。                              
  年長さんが兎当番を交代でやってくれていますが、お家から持参した人参やキャベツを 
 食べさせているのを小さい子が見ていて、自分もやりたくてたまらない様子。すると年長 
 さんはそれを察して黙って野菜を分けてあげたりしています。子ども同士の間でも、こと 
 ばが無くても気持ちが通じるのは動物の場合と似ていると思うことがあります。     
  インコは番いの相手が広い空に自由を求めて飛び立って行ってしまったので、淋しいの 
 ですが、一人の先生がおしゃべりを教えてくれました。今では子どもたちが舌を使って「 
 チョッチョッ」と鳴らすと「チョッチョッ」と応えてインコ自身も楽しんでいるかのよう 
 です。かめは、冬眠から泥を掻き分けて目を覚まさせてやったのですが、大きくなってい 
 て歓声があがりました。子どもたちの中にはかめが大好きで夢中の子がいるものだと思っ 
 ていましたら、いい若者がかめ博士で、恩田川から連れてきてくれたのでした。     
  ご家庭からアゲハチョウの幼虫を頂いたとのことで、いろいろなクラスで飼育していま 
 す。子どもたちは初め幼虫の姿に興味が持てなかったようですが、さなぎに変わったので 
 俄然うんちのことまで関心を持ち出したそうで、蝶に変身するのが期待されます。園庭に 
 みかんか柚子か山椒の木を植えて餌を確保しなくてはと考えています。         
  子どもたちの好きな生きものは、大人が知識を与えなくても、子どもたちが自分の感性 
 で一人一人個性的に受け止めてくれるのですね。先生たちは子どもたちが求めた時にと、 
 さりげなく図鑑を用意したり、清潔な動物をと毎朝清掃をして整えているのです。自然に 
 勝る先生無しとは常々感じさせられていることです。                 




 5月号  春は自然界も子どもたちも目覚ましく変容して               


  入園・進級始業の感動的な行事からまだ1か月も経っていないのに、随分と長い日にち 
 が過ぎたように感じられます。一月足らずの間に幼稚園の庭は紫煙る連山の峰々に抱かれ 
 て、枝垂れ梅、桜、木々のさみどり、水仙、パンジー、ちゅうりっぷ、金魚草と次々に花 
 の競演が繰り広げられました。そして今、坂道に張ったロープに、倉に眠っていたのを寄 
 贈していただいた鯉のぼりが勢揃いして翻っています。緑と花々の彩りの中、青空に泳ぐ 
 鯉のぼりの姿は例えようもなくよく似合います。間もなく鮮やかな赤白のつつじが咲き揃 
 い砂場の藤の花にマルハナバチが群がるようになれば、緑幼稚園の自然界は豪華絢爛のク 
 ライマックスを迎えます。大人も子どもも朝に夕にこの丘の上で、目を楽しませながら田 
 畑から吹き上げてくる爽やかな大気を深呼吸する幸せは掛け替えの無い宝です。卒園して 
 いった園児の保護者からお手紙をいただきました。ちょっと手前みそになりますが設置者 
 の理事長をはじめ、常々園で大切にしていることを受け止めていただいたことに感激しま 
 したので紹介させていただきます。匿名とさせていただきます。            
  「先日はとても温かで厳かな卒園式を有難うございました。我が家では上の子が年中で 
 入園以来下の子の卒園まで長いこと緑幼稚園にお世話になりました。当時緑幼稚園への入 
 園を決めたのは、見学で訪れた際の先生方や園児たちの明るい雰囲気、見晴らしの良い立 
 地が気に入ったからでした。そこには古いけれども太陽の光が燦々と降り注ぐ平屋の園舎 
  …… 私の理想の幼稚園でした。実際に入園してからも、私の理想は崩れる事無く子ども 
 が子どもらしく過ごせる貴重な環境へ毎日安心して送り出して参りました。子どもたちは 
 緑幼稚園で沢山の自然に触れ、思い切り泥んこ遊びをし、お友達との繋がりを学習し、本 
 当にのびのびと過ごすことが出来ました。そして私自身も沢山の友人と出会い、親子共々 
 園生活を満喫した5年間でした。子どもたちがみな卒園を迎えてしまって、とても寂しく 
 感じております。子どもたちは緑幼稚園で学んだことや感性を大事に、心も体もすくすく 
 育っていってほしいと思うと共に、自分自身も子どもたちと一緒に成長していきたいと思 
 っております。子どもたちを温かく育んでくださり本当にありがとうございました。これ 
 からも緑幼稚園の明るく楽しい毎日を心よりお祈りいたします。 記名」        

  子どもたち、新入園児は特に、環境に慣れるまでは緊張していますから、細心の注意を 
 払って保育をしなければなりません。トイレも食事もお集まりも手がかかりますから、ど 
 の子も安心できるように、園中の職員が総出で駆け回って対応しています。また子どもた 
 ちの順応性のすばらしさは、昨日の今日が信じられないくらい何かが出来るように変わっ 
 ていることです。つい先日の誕生日会では全園児がホールに集まって大いに楽しむことが 
 出来ました。園庭の遊具の使い方、約束もクラスごとに学んでそろそろ全園庭が解放され 
 ます。砂場の砂も職員作業で古いのを運び出し、真新しいフカフカの砂に替えましたので 
 子どもたちの反応が楽しみです。万全を尽くしているつもりですが、子どもたちの中には 
 やはり疲れが出てきているのも感じられます。発熱、嘔吐、下痢、喘息などが少し増えて 
 います。五月病と言われますが、ゴールデンウィークがお子様にとって休養となり、活動 
 のエネルギーが貯えられますよう願っております。                  




 4月号  ご入園・ご進級 おめでとうございます                  


  未曾有の東日本大震災に国を上げておおわらわの毎日ですが、子どもたちにも、保育者 
 の皆様にも、明るい希望に満ちた入園や進級の節目の季節を迎えました。こんな中だから 
 こそきちんと行なって、社会の活気のもとになればと願った入園式、進級式でした。   
  6日には3年保育児と2年保育児の入園式ならびに年少児から年中児への進級式を行い 
 ました。7日には年長児の始業式を行ないます。                   
  今年度は年少2クラス、年中・年長各3クラス合わせて8クラス、園児総数202名で 
 スタートです。少し遅れて5月には2才児のプレ保育も発足の予定です。        
  1年間の道程を、保育者のみなさまのご協力を頂きながら、職員一同全力でお子さま方 
 の成長を支えていただく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。       




 2月号  寒い2月でも子どもたちに伝えたいこと                  


  厳しい寒さの冬晴れが続いています。園庭からは雪の富士山が一際りりしく望まれる大 
 寒の朝です。冬晴れの日は、朝の富士山だけではありません。夕方も「山火事だあ」と職 
 員のにぎやかな声が聞こえてくるほど毎日見事な夕焼けが展開されています。園庭からは 
 180度展望される西の山の端をまるで山火事のように赤く染めて、ハイジのお話では、 
 ”一日で一番美しいヒカリを投げかけて”と言っていますが、お日さまのさよならの挨拶 
 です。                                      
  用務の手塚さんが「掃除を終わって帰るころ、この頃はいつも夕焼けがきれいです。気 
 付いてみると”夕焼けこやけで日が暮れて”ってつい歌ってしまっているんですよ」と話 
 してくれました。子どもたちの明日のために、寒い日も顔にも汗をかき、着替えるほどに 
 汗を滴らせて掃除に励んでくださる手塚さんが、幼な子の頃に歌った童謡を口ずさんで帰 
 途につく様子を思い、働く者の幸せが伝わってきました。今の子どもたちにも伝えていき 
 たい歌ですから、歌詞を書いてフェンスに吊しました。                
  緑幼稚園の恵まれた自然は色々あります。先頃は、お寺の本堂の天井裏で夜な夜な走り 
 回る正体は?とカメラの名手・副理事長先生が待ち構えてシャッターを切ったところ、見 
 事にキャッチできたと写真を見せてくださいました。なんと、らんらんと目を光らせたア 
 ライグマでした。カメラマンを睨み据えて恐れを知らない顔つき、輪の模様のある見事な 
 尻尾、外国のテレビアニメで感動的なアライグマ・ラスカルを見ましたが、そんな可愛ら 
 しいなんてものではなくて、日本の動物の生態系を乱す獰猛な雑食動物とか。アライグマ 
 の前には白鼻心が巣くっていて大切な本堂の建物を荒らしたそうです。移入動物が捨てら 
 れて野生化し、さまざま話題になっていますが、こんな身近な所にも波及しているのかと 
 驚きました。高台でお寺の境内に隣接した幼稚園ならではの自然の風物詩ですが実は先日 
 横浜市の幼稚園協会で行なっている教育研究大会で本園の若手の先生たちが、「幼児期に 
 必要不可欠な自然ふれあい体験 ―― 五感プラス感性を最大限に発揮して ―― 」という 
 テーマで研究発表を行いました。この研究については、以前にもこのお便りに掲載させて 
 頂きました。自然と触れ合うことが、いかに幼児期の発達には欠かせないものであるかと 
 いう前提で、では如何にして子どもたちに自然と深く触れ合う機会を用意し、豊かな自然 
 に気付かせることができるか、興味関心を抱かせられるかということを実践を通して深め 
 た研究です。自然物の名前(花や樹木、虫、動物など)を知ることは知らないよりもまし 
 ですが、それ以前に自然物の様子に気付き関心を持つという原体験を豊かにすることで、 
 将来知識探求にもつながり、自然を守ろうとする心情を育むことができると想定していま 
 す。そしてその自然探訪は特別な場所に出掛けたりしなくても、いつでも、どこでも、だ 
 れとでもできるということで、五感散歩となりました。春探し、冬探しなど、五感を使っ 
 ての散歩は、心がけでご家庭周辺でもできることなので、是非行なってみてください。  




 1月号  新年あけましてお目出度うございます 今年もよろしくお願い申し上げます  


  厳しい冷えでしたが、暮れから正月にかけては穏やかな冬晴れに恵まれ、皆様には良い 
 お正月を過ごされたこととお慶び申し上げます。                   
  始業式の子どもたちは、お餅のせいか心持ちふっくらとした顔形で、新年のご挨拶が元 
 気いっぱいホールに響き渡りました。きっと楽しい楽しいお正月だったことでしょう。  
  私は珍しくこの休み中をふるさとに帰省しないで横浜で過ごしました。勿体ないような 
 お日さまの光の中で、西日本、北陸、東北、北海道の寒波、大雪のニュースを見ていまし 
 た。郷里の弟からは「八甲田山の遭難以来の寒波だそうで、なんと外にも出られない」と 
 いう新年の電話でした。金沢市に単身赴任した娘婿は、帰途飛行機も特急電車もダイヤが 
 めちゃくちゃで、途中名古屋に一泊する羽目になったとか、「日本海側の冬は現地の人に 
 は申し訳ないが、人が住むには不向きです。毎年毎年雪雲が空を覆って日光が射さないし、
 雪質もサラサラではなくベタ雪で往来を車が跳ねとばして行くし、雪起こしという雷が毎 
 日轟き渡って、一人社宅に帰っても暖房を待たずに布団に入ってしまいます。横浜は穏や 
 かにお日さまが照ってなんとも別世界です」と散々です。雪国育ちの私は「スキーとか雪 
 国のスポーツを楽しめるようになると、冬が待遠しくなりますよ」などと体験から話すの 
 ですが、急に出来るものではなし、せいぜいご馳走を作って慰めておりました。猛暑の夏 
 に変わっての大寒波、農業や漁業をなりわいとする方々には被害も大きかったようで、心 
 からのお見舞いと早期復興の祈念をお届けしたい気持ちです。大自然の威力に改めて畏敬 
 の念を覚えた正月でした。                             
  さて、3学期は日数も少なく、あっという間に駆け抜けて行きますが、この時期の子ど 
 もたちの成長は目を見張るものがあります。年長さんは小学校進学に向けて毎日こまやか 
 なスケジュールが組まれていますが、その軌道を進む中で目に見えて心の準備が整います。
  幼稚園での生活を振り返ってお互いの成長を確かめ合い、大切な思い出として心に留め 
 小学校での新しい生活に期待と希望を抱きます。年少さん、年中さんも順調に成長してい 
 ることがさまざまな場面で見られました、きっと年長さんの様子を見ながら進級にふさわ 
 しい姿になってくれることでしょう。不思議なことに、一人一人の成長も勿論ですが、ク 
 ラスや学年が集まったときの様子には、驚くほどはっきりと成長が感じられるので、毎年 
 3学期には稼働させられています。                         
  暮れの感染性胃腸炎や、兆しの見えたインフルエンザも幸い巷では大した騒ぎにもなっ 
 ていないようで、有り難いことです。みんなが健康で3学期を楽しく有意義に過ごせるよ 
 うに、健康習慣を大切にしてまいりましょう。                    





                               平成22年 11月26日 
          海外の幼稚園事情             緑幼稚園長 菊池千賀子 


  二学期、盛り沢山の行事も、保育者の皆様のご協力をいただいて、一つ一つ丁寧な取り 
 組みで目的を達成しつつ12月に入ろうとしています。クリスマスや年越しが子どもたち 
 に楽しいものでありますように、穏やかな新年が迎えられますように念じております。  
  さて今日は、私からは力量不足で保護者の皆様に十分にお話できていなかった標記の件 
 で、徳田克己先生の記事をお届けします。先生は筑波大学大学院教授、教育学博士で子育 
 て支援学、保育臨床心理学、福祉心理学がご専門、毎月お配りしている「あんふぁん」に 
 時々お名前が載っておられました。                         
 ☆中国の主要都市、韓国、台湾の幼稚園                       
  アジアの中で、幼稚園教育が最も加熱しているのは、中国・韓国・台湾です。まさに「 
 詰め込み式幼稚園」が主流です。中国の幼稚園では、1コマ30分の時間割りがびっしり 
 決まっていて、園児たちが読書、算数、運動、音楽 …… など次々とこなしていくような 
 保育内容になっています。まるで日本の小学校や塾といった感じです。なぜこのようにな 
 ったのでしょう。それは学歴社会が原因で、一流大学への進学を目指し、小さいうちから 
 知識を詰め込む子育て競争が激化したのです。一方先生と子どもの間のハグやキスといっ 
 たスキンシップは欧米以上に盛んです。                       
 ☆欧米の幼稚園                                  
  欧米の幼稚園の最大の特色は、選択肢が広いことでしょう。遊びよりも英才教育を目指 
 す幼稚園、自然との触合いや遊びを優先する幼稚園などそれぞれの園の方針や考え方の違 
 いによって、大きく特長が異なります。そして保護者は、自身の教育方針に合った幼稚園 
 を選びます。またプライベートスクール(私立)では、高額な保育料が必要なケースも多 
 いため、保護者の経済状況も関わってきます。プライベートスクールではまるで大学のよ 
 うに園児が受けたい科目を選択するというシステムを採用している所もあり、オプション 
 では体操やプール、バレエ、音楽などのレッスンを受けますが、元オリンピック選手や演 
 奏家といったスペシャリストを講師に迎えているスクールも少なくありません。また、欧 
 米の幼稚園教諭には、大学院を卒業した専門家も居て、アジアに比べてスペシャリストと 
 いう存在でもあります。                              
 ☆東南アジアの幼稚園                               
  貧富の差が顕著なアジアの国の地方部や途上国などでは、幼稚園に行けない子どもたち 
 がまだまだ多いというのが現状です。先生の人数は少なく、幼稚園というより託児所に近 
 い保育内容となっています。また幼稚園教諭の資格を取得していない先生が保育にあたる 
 ということも珍しくありません。                          
 ☆日本と海外の幼稚園をみて                            
  実際に見てきて断言できることは、日本の幼児教育は世界に誇れるということです。  
  集団生活や遊びの中から思いやりを持つ心、社会性、困難を乗り越える力など、生きて 
 いく上で大切なことを自然に学ぶことができます。どこの幼稚園でもこの基本をしっかり 
 踏まえて先生たちが保育に当たっています。少子化などの背景で幼稚園はますます厳しい 
 時代になりますが、基本を大切にしつつ、特色を出して保護者の選択肢を広げていくこと 
 が重要になってきます。                              

 (本園の在り方は、生きていく力を育むことに教職員の力が一致して向けられ、音楽など 
 の情操教育・体力づくり自然との触れ合い等を特色とします)             





                               平成22年 10月26日 
        お  い  も  ほ  り           緑幼稚園長 菊池千賀子 


  恒例のお芋掘りの時期になりました。自然に触れて五感を働かせ豊かな感性を培うとい 
 う要素も備えている本園の大事な行事の一つです。猛暑という異常気象でもあったので、 
 9月の末に委託している村田農園に芋畑の様子を尋ねました。「今年は暑さで、丁度芋が 
 つく時期に葉も茎も萎れましたから、ついた本数は少ないです。でも雨が降りだしたので 
 本数が少ない分ついた芋は、10月末ころまでにぐんぐん太ると予想しています。そのた 
 め収穫は特に少ないということはないと思っていますが、すらりとしたベニアズマ型では 
 ない太っちょ型になるでしょう。九州の方ではもう収穫しているので収量は少なかったよ 
 」と話しておられました。ご家庭へのお土産も少なくなっては?と理事長も心配されたの 
 ですが、安心しました。専門家のお話は学ぶことが多いものですね。          
  22日、年中さんが最初に出掛けました。園バスに乗ってみんなハイテンション、季節 
 の歌を次々に歌いながら農園に着きました。曇って肌寒いくらいでしたが、力仕事には打 
 ってつけの天気です。お母さんがレジ袋を2枚重ねにして持ち手をガムテープで巻いて、 
 入れ易く、持ち易くしてくださったのを「お買い物」のように腕に下げて、長靴をはいて 
 広い畑の中を進みました。昨夜ちょっと降った雨で土埃も立たず、さすがに専門家の畑の 
 土はふかふかと柔らかく、持参のスコップも要らないようでした。畦を1人2株ずつに予 
 め仕切って頂いてあった中に落ち着くと、先生の合図も今や遅しと掘りはじめました。ブ 
 ルトーザーのような勢いで体全部を使って掘る子、指1本でおっかなびっくり掘る子、さ 
 まざまでしたが、「両手でひっぱってごらん」と励まされたり、段々にまわりの様子から 
 掘り方を会得して、みな夢中で掘りすすめていました。確かに大きな芋が多かったです。 
 「うわあ、ぼくの見て!南瓜みたいにでっかいよ」すみの低い土地の子は「見て見て、こ 
 んなに沢山つながっている!」と5本も、これはすらりとしたのがついているのや、「ま 
 だ残っているかなあ、あった!でもこれ赤ちゃん芋だね。」「しっぽみたい!」たちまち 
 すっかり掘りあげ、念のため先生がスコップで掘っても見つからないなど完璧に掘りあげ 
 てしまいました。どの子も生き生きとした表情です。ミミズやカミキリムシやその他名前 
 の分からない小さな虫も土の中から沢山出てきて、大興奮です。さて、袋を持ち上げてみ 
 て「おもーい!」「持っていけるかなあ?」「いいよいいよ、重たい子はおじさんが貰っ 
 てあげるから置いて行きな。」「だめーっ!」「おかあさんがスイートポテト作ってくれ 
 るって言ってたんだもん」「お芋ごはん炊いてくれるって」「大学芋作ってもらう」エト 
 セトラ、エトセトラ。「あーあ、お腹すいたあ、給食早く食べたいなあ」とおしゃべりも 
 はずんで、一人残らず園の坂道を運び上げたのでした。                
  年少・年長も掘り上げたら、園庭で落葉や剪定した小枝を燃やし焼き芋大会です。焚火 
 の匂いも今時は「くさい!」と表現する若者も居て、なんという情緒の無さとがっかりす 
 ることがあります。農園で村田さんが片隅に植えてあったヤーコンを引き抜き、根の皮を 
 鎌でスッスッと削ってかじらせてくれました。薄甘いしゃきしゃきの歯ざわりです。彼は 
 「土の善し悪しは舐めてみるとよく分かります。洗わないで鎌で皮を剥いたりしたら、バ 
 イキンだの何だのと気味悪く思う若者は、細菌への耐性が無くてかえって心配です」と。 
 生き生きと楽しくて、季節の情趣、感性、細菌への耐性にも思いを馳せるお芋掘りでした。